[124a]有珠山と昭和新山

今日(2000/4/10)関東地方でも茨城県を震源とする強い地震があリました。

地球はマグマの固まり。生卵に見立てれば、ほんの薄い殻の上にわれわれは生かされています。いつ 殻が破けても不思議ではありません。慣れすぎず、かつ恐れすぎず、冷静に危機管理を行いましょう。

まずは我が家の食糧備蓄。それと緊急時に持ち出す備品と避難先の確認。読者も y2k(2000年問題)で備蓄したと思いますが今もなお点検を怠らない心がけが大事です。

有珠山は大昔から活火山。今の形を形成したのは7000年前の爆発によるものとされています。昭和18年には有珠山のふもと一帯に地震と爆発がつづき、それまで麦畑で あったところが隆起し始め、翌年には17回の爆発を記録し11月には溶岩円頂丘が形成され、今の昭和新山が誕生し ました。

昭和新山はじつは個人の所有物です。所有者は三松正夫さん。新山が隆起した頃郵便局長だった彼は、地球を知るまたとないチャンスとして、昭和新山の観測をはじめた。 それが昂じてその山を買い取るまでのめり込んだそうです。彼の研究は後の火山研究に大きな 功績をもたらし、 世界諸国の火山専門家に絶賛されました。

昭和52年有珠山は大噴火をはじめます。その終わりを見ることなく、三松正夫は没してしまいました。しかし、今もなお昭和新山のふもとで彼の銅像は有珠山を見守っているの です。

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