[128]納豆

納豆は健康にめちゃくちゃいい。関東が発祥の糸ひき納豆だが、今や関西でも食べられているし、日本のみならず海外でもその評価は高い。

納豆は、塩納豆と呼ばれるものと、糸ひき納豆とに分けられる。塩納豆は中国から伝来したもので、大豆を水に浸し、麹菌(カビ)で発酵、熟成させたもの。

糸引き納豆は、蒸し煮した大豆を「ワラづと」に入れ、室内で一昼夜ほど40度位に保ち、わらについていた納豆菌(バクテリア)で無塩発酵させたもので、強い粘りを持つ。最近では、ワラは衛生上好ましくないということで純粋に培養した納豆菌を使って作られている。糸引き納豆は日本独自の文化だ。

元来、豆というのはその植物の種であり生命力を凝縮したものだ。したがって丸ごと食せばこれに勝る栄養源はない。ちなみに白米も玄米のまま食べれば優秀な食料だが、精米してしまってはその恩恵も半分以下。

納豆にはナットウキナーゼという物質が含まれている。これは血栓溶解酵素で狭心症や心筋梗塞などの治療に役立つだけでなく、高血圧やがんなどの成人病の予防にも有効であるとのこと。また、先進諸国で消費される豆、穀物の九割が家畜の飼料であるが、これを納豆にして直接食べれば、現在の先進諸国の五倍の人口が支えられるなど、食糧問題にも一役買う未来的な可能性を秘めた食品なのだ。まさにスーパー納豆といえるのである。

納豆菌で健康農業「バチルスガード」