[292]土を作る
今日たまごやは何を思ったか、庭いじりをしました。まー荒れ放題の庭なんですが、コンポスターから堆肥を引っ張り出し、畑を作りました。で、近所のホームセンターで野菜用の土とキャベツの苗とスナックエンドウの苗を買ってきて植えましたとさ。来年春が楽しみです。
さて、せっかく作った農作物や植物に虫がついたり病気になったりするとあわてて農薬をまく。この農薬は薬は虫や病原菌を殺すから毒であります。ところが、この農薬は、狙った虫や病原菌だけでなく、土の中に住む有用な虫や微生物まで殺してしまう。有用な生物まで殺してしまうと土が死んでしまう。土は生きているんですからね。
土が死んでしまうと、そこには植物は育たない。仮に栄養分があって育ったとしても活力が無いからうまく育たない。病気になったり虫に対して抵抗力が無い。そこでまた農薬をまく。ますますもって悪循環であります。
農薬をまけば、ますます農薬をまかなければ育たなくなってしまう。そすいう悪循環を断つには、まず土を作り直すことから始めましょう。土を作り直すといっても難しいことは無いです。自然が大昔からやってきたことをそのまま真似ればよいのですから。
夕飯の魚や肉の食べ残しや野菜くずなどを庭に埋める。そのままでは猫や犬にいたずらされるので、コンポスターという堆肥作りの道具を使うといいでしょう。大きなバケツをひっくり返したような緑色のあれです。最近では家庭用の電気を使って発酵を促すコンポスターも開発されている。これはちょっと高いですが、匂いもなくあっという間に堆肥ができます。
落ち葉や雑草もコンポスターに入れてしまおう。そのまま一年もすれば立派な堆肥になっている。ミミズや虫が居ても構わない。カビていても大丈夫、いずれも自然である証拠。こうして出来た土は活きている。活きている土は植物にとってまたとない生活の場となるのです。
化学肥料は植物に必要な栄養分を与えましたが、有機物を与えないため土が育ちません。さらに農薬をまくことによって、土に住んでいる虫や微生物まで殺してしまいました。これでは植物が育つわけがない。植物を育てるには同時に土も育てなければならない。人間はやっとそのことに気がつき、有機農法が見直され始めたのです。
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