[470]サラダな話
サラダの語源は、どんぶり鉢に入れたオリーブオイルに生野菜を浸して食べた料理から始まっています。そのオリーブオイルを入れた鉢はSALADというものであったため、その名をとってサラダとなりました。
もっとも最初はサラダではなく語源どおりのサラドといっていたようです。昭和になってなぜかサラダと発音するようになりました。シェフがサラドを作る時に皿が無かった。怒ったシェフが見習いに皿を持ってこさせるのに「皿だ!」といったのがきっと始まりだったのではないでしょうか?
サラダは今ではスープと共にメインディッシュの前に出されますが、元々は料理と同時、もしくは料理のあとに出されていました。しかし食欲増進効果のあるサラダを前に出し、メインディッシュをより美味しいものにする効果があるため、今ではコース料理の場合、サラダは先に出てくるようになりました。古式のレストランや形式を重んじるレストランでは、今でもメインディッシュと同時あるいは後にサラダを出すところもありますが、これは間違っているのではなくむしろ由緒正しい提供の仕方と知りましょう。
ところで、サラダは生野菜と決まっているわけではなく、最近では温野菜も人気があります。熱に弱いとされていたビタミンCは実は温野菜にも多く含まれていることがわかり、しかも温野菜のほうがビタミンCが吸収されやすいこともわかっています。
しかし、サラダの歴史からすると、サラダは生野菜でないといけないらしい。また、冷たく冷えてないとサラダといわないらしいのです。さらに厳密にいえばドレッシングはオリーブオイルと酢と塩でなければならないらしい。ちなみにこのドレッシングに卵黄を加えたものがマヨネーズです。