[500]ホテイソウ
ホテイアオイともいいます。昔からなじみにある浮草で、暑い夏に池や金魚鉢などにプカリ浮かんで、私たちに涼しげな雰囲気を与えてくれます。
日本古来のものと思いきや、原産は熱帯アメリカ産の植物で日本に江戸時代にやってきて帰化した植物ということです。今では観賞用のほか、アオコ防止のための水質浄化にも役立っています。
さて、このホテイアオイですが、池に浮かべるものと思っている方も多いでしょうが、水を張った植木鉢など土に植えてやるとものすごく成長します。植えるときに肥料も入れてやるといいです。
浮いている時は葉の根元を膨らませてぷかぷか浮いていますが、土に植えますと浮いている必要がなくなるのでこの浮袋が細長くなって消滅します。そしてこんなに大きい花が咲くのかとおもうほど立派な花を咲かせます。伸ばす根っこも浮いている時とは違う根を出します。浮いている時の根はひげのように黒くてあまりカッコよくないのがたまにキズ。水槽に入れて横から鑑賞するには向かない水草です。
ホテイアオイはホームセンターなどで一株100円ほどで売られていますが、買うときは欲張ってたくさん買わないように。一つで十分、どんどん増えます。根っこにはメダカの卵がついていたりして、いつのまにかメダカがわいていたりする余禄もたまにあります。
熱帯産のせいか、暑さにはめっぽう強く(といっても水温がお湯になってしまうのはマズイ)、夏の暑い盛りにどんどん増えます。そのかわり寒さには弱く冬場にはとろけてなくなってしまいます。
ということで、毎年春になるとホームセンターで一株買うのが我が家の定番になっています。100円で買える涼しい夏というところでしょうか。
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