[526]ココア

ただいま、ココアを飲みながら書いております。あ~オイシイ!

ココアはチョコレートの生みの親です。ですが、飲料としてはチョコレートの方が先。そう、チョコレートは最初は飲み物だったのです。

ココアの原料となるカカオは、高温多湿な熱帯地方で栽培されています。主な産地は、ガーナやコートジボアール、ブラジル、ベネズエラといった国々です。これらの国では古くからカカオ豆を原料としたチョコレートを飲料として愛飲し、彼らの健康維持に役立っていました。

その昔16世紀前半にアステカ帝国を征服したスペインは、チョコレート飲料をヨーロッパに持ちかえりました。その後チョコレート飲料の原料であるカカオマスからココアとカカオバターを分離する事に成功しました。ココアの発明者は有名なオランダのバンホーテンです。

ココアはカカオ豆の豊富な栄養成分をほとんど損なわずに脂肪分だけ取り除いたものです。カカオ豆にはカカオポリフェノールが含まれ、ポリフェノールは心理的ストレスによる体の変調を予防する効果があることが動物実験で明らかにされています。また天然の食物繊維も豊富に含まれ、身体の免疫力を高める効果もあるとされ、まさにスーパーな健康食品といえるものです。

ちなみに日本で最初にココアを作ったのは森永製菓の初代社長森永太一郎氏。修行先のアメリカから製造技術を持ちかえり、原料豆を輸入して一貫製造を始めたところから、日本のココアの歴史がはじまりました。

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