[564]松の内

2013年5月10日

松の内というのはお正月の「松飾り」つけておく期間をいいます。最近では1月の7日までのことをいうようですが、本来は小正月の15日までを「松の内」といいます。ちなみに1日は大正月といいます。

そもそも「松の内」とは新年に際し歳神様を迎えるために道しるべとして門ごとに門松が置かれますがこの松飾りのある期間のことを「松の内」といいます。神様が鎮座するための場所は鏡餅ですね。

年賀状も15日まではOKなのですが、喪中の時に出す寒中見舞いが6日からなのと、丁度七草粥を食べるのも7日なので、どうも7日でお正月は終わりという風潮です。

まー15日まで長々とお正月気分に浸ってもいられないということもありますし。お供餅を割る「鏡開き」も以前は20日に行われていたのですが最近では11日に行ないます。同時に農家の仕事始め「田打ち正月」も11日です。我が家の近所の田んぼも土を返していましたね。

ところで、お役目を終わった松飾りですが、その後どうしましょう?燃えるゴミで捨ててはいけませんよ。また庭先で燃やしてもいけません。最近は焚き火も条例で禁止ですから。

お役目を終わった松飾りは近所の神社の「どんど焼き」で燃してもらいます。「どんど焼き」はお正月のお飾りや書き初めなどを燃やし、その残り火で繭玉に似せたおだんごを木の枝に差して焼くという行事です。

このおだんごを食べると1年間風邪をひかないとか、書き初めは燃えかすが空高く飛ぶと字が上手になるとかいわれているようですね。