[589]メノウ

メノウ(瑪瑙)は珪素でできた石です。だいぶ前にこの宇宙には珪素でできた宇宙人がいる可能性をお話しました。私たち人類は炭素型の生物です。炭素型の生物は炭素を食べて燃焼させ活動します。同じく珪素型の生物がいるとしたら珪素を食べて生きる。つまり石をバリバリ食べるわけです。そんな宇宙人がいたら、きっとオパールやメノウはとびっきりのご馳走にちがいありません。

メノウは生成時に何層にもわかれて堆積したために美しい模様があるのが特徴です。メノウは別名オニックスともいい、赤と白が交互に重なったサードオニックスはカメオの素材として有名。またサードオニックスは8月の誕生石で、宝石言葉は「夫婦の幸福」日本名では紅縞瑪瑙と言い、馬の脳を思わせるところから、瑪瑙の名があります。

メノウには生成時に内部に水を閉じ込めたものがあり、石の中で水が揺らぐその様はなかなか神秘的。思いは遠い過去にワープします・・・

オニックスは、日本名で縞メノウ(黒一色のものはブラックオニックスという)白黒の縞模様で、つやのある漆黒によく磨かれます。サードオニックスとは逆に、情熱を静める石。家族、財産を守り、物質的な安定を約束する保守的な石です。主な産地はブラジル・ウルグアイ・インド・ドイツなど。宝石言葉は雄弁・神聖・成功を表します。

同じ珪素でも生成過程によって色々な石になるところが面白いですね。素材を使い分ける・・・自然はなかなかの芸術家といえるのではないでしょうか?

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