[900]衆院選2005展望

まもなく選挙。しかし今回の選挙、小泉自民党が圧勝するのは火を見るよりも明らかです。小泉さんが総裁選に選ばれ、総理になったのは「自民党をぶっ壊す」という強い意志が感じられたからでしょう。「小泉ならやってくれそうだ」。その後の小泉人気もそれに裏づけされるものでした。

そして今回の衆議院選挙。郵政民営化選挙ともいわれていますが、その実態は自民党の改革選挙です。自民党の旧派閥が生き残りをかけるか、それとも小泉さんが旧派閥を解体し新しい自民党をつくるか、の選挙が今回の選挙です。民主党や他の政党が年金改革や憲法の是非を問うているようですが、そんなことは国民は興味なし。

国民は長年自民党を政権政党として見守ってきましたが、その巨大さが今の時代に合わないことは分かっているのです。ほかの政党では頼りない。自民党を誰かが変えなければならない。しかし自民党はいつまでも利権にしがみつき改革をしようとしません。なんで未だに森とか橋本龍太郎とか中曽根康弘など妖怪が出てくるのか?しかし、いずれもこの妖怪どもも小泉改革の前になりを潜めることでしょう。いやすでに息の根は止まっているかも。

民主党が言うように、小泉さんは総理になって以来、対外的には「何もしていない」かもしれません。しかし、自民党は大きく変わろうとしています。これが小泉さんの実績であり、国民が熱望していたことであり、誰もができなかったことなのです。それを成し遂げようとする小泉さんは良くも悪くも歴史に残る政治家であることにまちがいありません。

2010.02.23追記
橋本龍太郎氏は平成18年(2006年)7月1日に故人となりました。享年68。

【関連記事】
[1246]衆院選2009展望
[1171]政党の党首と代表