[949]秋田犬(あきたいぬ)

2013年5月18日

日本には日本古来からいる犬がいます。これを日本犬といい、外国犬とは一線を引かれています。明治時代には西洋犬が輸入され交配されて雑種が増えてきてしまいましたが、昭和初期に日本犬を守ろうという動きがあり種の保存と共に天然記念物に指定されてきています。

日本犬は、北海道犬、秋田犬、柴犬、甲斐犬、紀州犬、四国犬、狆(チン)、日本テリア、日本スピッツなどのほか、絶滅の危機に瀕している、三河犬、琉球犬などがいます。

狆は奈良時代に中国から渡ってきた愛玩犬ですが、江戸時代から明治時代にかけて改良固定された日本犬です。

四国犬とは本来は土佐犬といわれて当然の犬なのですが、土佐犬というと土佐闘犬を連想してしまうので、四国犬と改名されました。闘争心旺盛な中型犬ですが飼い主には忠実な犬です。

ちなみに土佐闘犬は、江戸時代末期から昭和にかけて、現在の四国犬とマスティフやブルドッグを配して作られた雑種なので、日本犬とはいわないことに注意。

日本犬の中でも一番美しいとされるのが秋田犬。「あきたけん」ではなく「あきたいぬ」と呼んでください。性格はおとなしく愛情深い犬種です。渋谷の駅前で今もなお国民に愛されている忠犬「ハチ」も秋田犬です。飼い主に忠実で物覚えもよく、頼もしい日本犬です。秋田犬は日本で最初に天然記念物に指定された日本犬でもあります。

以前の秋田犬はずんぐりした体形が特長でしたが最近の秋田犬はほっそりしています。これも時代の要求でしょうか?