[1167]バレルとドラム缶

ガソリンや灯油価格が高騰し、家計を直撃しています。これは原油価格が上がったためこういうことになるのです。現在(2008年3月13日)のNY原油価格は1バレルあたり110ドルを突破しました。原油の量を示すときはバレルという単位を使います。

油の容量といえば日本では灯油を買うときのポリタンク18リットルがなじみがありますが、バレルといわれてもどれくらいの量なのかピンときませんね。

1バレルは約159リットルです。ヤード・ポンド法でのガロンでいうと42ガロンになります。ヤード・ポンド法はイギリス式とアメリカ式があり、同じ単位でも数字が異なるので注意が必要です。上記「1バレル=159リットル=42ガロン」はアメリカ式です。

原油1リットルはいくらか?

3月13日の原油価格110ドル=11,000円(1ドル=100円として)割る159リットル
原油1リットルあたり=約69円となります。意外と高いですね。

バレルとはもともと酒樽のこと。アメリカのペンシルバニアで油田開発が始まった頃、入れ物に酒樽を使ったことから原油の単位を今なおバレルというようになっています。

ケンタッキーフライドチキンでも当初「バーレル」というメニューがありました。バケツ型の入れ物チキンが36ピース入った巨大な商品でしたが、これも樽をイメージした商品です。

36ピースバーレルはアメリカでは普通なのでしょうが日本では量が多すぎて売れませんでした。代わりに登場したのが10ピースのミニバーレル。これは家族のパーティなどにちょうど良い大きさで、よく売れたものです。

ところで、油の入れ物にはもうひとつなじみがあるのがドラム缶。ガソリンスタンドで汚いドラム缶がよく目に留まります。ドラム缶の容量は200リットルありますが、ほかにも100リットル、120リットル、50リットル、60リットル、80リットルなどのサイズのドラム缶があります。CMなどで見かけるお風呂代わりに使うドラム缶は200リットルの物です。

ドラム缶は1903年にイギリスで誕生していますが、考案者はなんとネリー・ブライという女性。欧州旅行中にグリセリン入りの金属樽を見て現在のドラム缶の原形を考案したとのことです。ちなみにドラム缶の名前は太鼓(ドラム)に由来しています。

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