[1276]熱気球(ねつききゅう)
行楽地でイベントとして人気なのが熱気球。私も白馬八方でロープで係留された熱気球に乗りましたが、高所恐怖症の私としてはちょっと汗をかきました。しかし熱気球のイベントは早朝に行われるのでなかなか気分はよろしい。
さて、この熱気球。暖めた空気の浮力によって浮き上がります。初めて有人飛行に成功したのはフランスのモンゴルフィエ兄弟。1783年のことです。行楽地では係留されたものが多いですが、ロープで係留されず、自由に飛び回ることももちろんできます。
気球の外皮はエンベロープと呼ばれ、その下に設置されたゴンドラの上部に設置されたバーナーでエンベロープの中の空気を暖め、外気との比重差で浮力を得ます。上に上がるときはバーナーを強力に点火し、降下するときはバーナーを停止させ、ゆっくりと降下します。
ゴンドラは約10人ほど乗れるものでしたが、既に浮力があるため、一人降りたら、一人乗る、という手順で、ゴンドラの重さを維持しながら乗車します。一通り注意をレクチャーされますが、そのなかでも赤白のロープは絶対に引かないように注意されます。
これはリップラインと呼ばれるロープで、緊急時に急降下するときにエンベロープの中の空気を排気するためのロープ。引かないで、といわれていましたが、いざ上に上がるとそんなことを忘れ、周囲にしがみつきたくなるもので、ちょうど私の前に有るリップラインを危うくつかまりそうになりました。あぶあぶ。
ちなみに熱気球は暖めた空気により浮力を得て飛行するものをいい、水素やヘリウムなど空気より軽い気体を集めて浮力を得る物はガス気球と呼ばれます。