[366]コニャック

2013年5月18日

ワインは醸造酒です。醸造酒というのは「醸(かも)して造る」つまりブドウをつぶして寝かせることで糖分が発酵してアルコールに変わり、お酒になるんですね。ブドウの変わりに米を使ったのが日本酒です。これも醸造酒。

醸造酒を蒸留したものが蒸留酒といわれるもの。ブランデーはワインを蒸留したものです。醸造酒はアルコール分が15%前後のものが多いですが、蒸留酒はアルコール分が濃縮されるので40%以上の強いお酒になります。

ワインに火をかけて出来たものがブランデーですが、この語源は「焼いたワイン」(Brandewijn)からきています。ブランデーの中でも特に有名なのがコニャック地方の「コニャック」とガスコーニュ地方で作られるブランデー「アルマニャック」です。共にフランスの名産地ですが、この地域作られたもの以外はコニャックまたはアルマニャックという呼称は使えません。シャンパンがシャンパーニュ地方で作られたもの以外認めないのと同じです。このあたりフランス人はうるさいです。

コニャックを造る畑は6段階に別れておりその中でも最上の畑がグランド・シャンパーニュといわれるもの。ここで作られたコニャックは最高のものといわれます。

またコニャックは古い原酒と新しい原酒をブレンドして作りますが、新しいほうの熟成年が2年以上でないとコニャックとして売ることは出来ません。さらにコニャックにはランクがありますが、熟成年4年でVSOP、6年以上でXO、エキストラ、ナポレオンの表示が許可されます。

コニャックで有名なのは
クルボワジエ http://www.courvoisier.com/
ヘネシー http://www.hennessy-night.com/
マーテル、レミーマルタン、カミユなど

アルマニャックで有名なのはシャボー、マリアックなど。VSOPは、Very(とても)Superier(上質の)Old(古い)Pale(澄んだ)という意味です。