[1295]きな臭い
モノの焦げる臭いを「きな臭い」といいます。実際には燃えてなくても、ブログなどが炎上しそうなときにも「きな臭い」と使います。
「きな臭い」の「きな」は「きぬ=衣・布」などが語源と思われます。衣や布は本来燃やすものではないので、これらが燃えるときに発する臭いは尋常ではないことを意味し、警告を発する意味もあります。
同じ焦げた臭いでも、鍋の焦げや肉や魚を焼いていて過って焦がして臭いは「焦げ臭い」であり「きな臭い」とはいいません。きな臭いはもっと緊張感があります。
「きな臭い」は火縄銃や爆弾の導火線の臭いがするという意味から、戦争や事件などが起こりそうな気配がする際にも使われます。実際に燃える臭いはしないのですが、むしろこっちのほうが最近では多いようですね。
【使用例文】
「日本の領土である沖縄県尖閣諸島周辺は中国との摩擦で最近きな臭い」
「島根県沖の竹島は日本の領土だが韓国が領有権を主張していて最近きな臭い」