[105a]キャラメル
子供の頃、遠足に行く時に持てるお菓子はいくらまで、と決められていて、その予算中でどうしようこうしようとあれこれ考えるのが楽しみだったりした。バナナはお菓子かお弁当かなどの議論も沸きあがる。結局バナナはお弁当に入れ、おやつの部分はしっかり予算枠を空けておくのだが。
おやつの定番と言えば「キャラメル」。キャラメルは森永製菓の森永太一郎氏がアメリカでその製法を学び日本に持ちかえったものだ。しかし、気候の違いからアメリカ通りに作ったキャラメルは日本の暑い夏にはあわず溶けてしまって失敗。
その後試行錯誤を重ね、やっと成功したのが、パラフィン紙で一個一個丁寧に包んだソフトキャラメル。20粒を紙の箱に入れ発売したところ大ヒット。爆発的に売れたのが大正3年。大正7年には機械化が進み大量生産ができるようになりさらに売上は伸びたという。
ちなみにキャラメルの表面にあるギザギザはキャラメルの生地を伸ばす時につくローラーのあとです。