[1046]ナノクラスター水

年間500万円も計上していた松岡某農水大臣の光熱水費問題。釈明の中に5,250円もするミネラルウォーターを飲んでいたとして物議をかもしています。

この高額なミネラルウォーターは普通の水ではなくナノクラスター処理された水です。確かに本物ならばこれくらい高いと思います。しかし、本物であるかどうかは素人では判断できないでしょう。メーカーを信用するしかありません。

さて、このナノクラスターですがいったいどういう水なのでしょうか。

水分子はH2Oですが、この水分子は液体の中では、ちょっと押しつぶされたような形で水素結合をし、房状に絡まっているのです。クラスターとは房状という意味です。ちょうどブドウの房のようなものを想像するとわかりやすいでしょう。

人間が水を飲むのは人体の細胞に水を補給するためですが、その際の水はこの房(クラスター)が小さいほど良いとされます。小さいクラスターは細胞に取り込まれやすく、クラスターの中の水分子が少なければ、水の分子運動は活発になります。逆に沢山結合していると(クラスターが大きい)遅く鈍くなります。

また水分子が活発に動いていると、人体に取り込まれたときに細胞のなかの水分子の代謝(ハイドレーション)がスムーズに行われます。その結果、健康に結びつくと考えられているのです。そもそも人間の体の約3分の2は水分でできています。水分の補給が体に与える影響は非常に大きいといえます。

ナノクラスター化された水は分子構造が小さいため、少量の水で水分補給が可能とされます。通常ならば2リットル分の水を飲まなければならないところ、ナノクラスター水ならば500MLですむとのこと。また吸収も速いためスポーツ飲料にも最適です。

ちなみに1ナノメートルは10億分の1メートル。きわめて小さい世界のため、水の分子を構成するクラスターの大きさを測るときはNMR(核磁気共鳴)で測定します。共鳴するときの振動数が65~73Hzであるとナノレベルの水分子であると判断します。

なお、ナノテクノロジーについては現代科学ではまだわかっていないことが多く、人体への影響もまだ未知数であるとされます。健康に良いという文言を鵜呑みにせず、良し悪しをしっかり見極めてから使用するようにしましょう。

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