[1172]政党の党首と代表(2)
民主党には代表格の人が三人います。管直人氏、鳩山由紀夫氏、そして小沢一郎氏。また渡部恒三氏などの重鎮もいて、党首を決めるには色々な事情がありなかなか難しい仕事です。
そして小沢一郎氏が民主党の党首ではなく代表と呼ばれている訳。これは前にも述べましたが、一番のトップ、であるという意味のほかに法律による縛りもあるのです。
政党は株式会社と同じように法人格でありますから、法律により代表権を持つ代表者を決めなければならないことになっています。この法律は「政党交付金の交付を受ける政党等に対する法人格の付与に関する法律」という長い名前の法律。
代表権を持つ人のみが意志決定をして、法律に基づき政党を動かすことができるというわけです。したがって党首は決めなくても構いませんが、代表者は決めなければならない。ということで民主党の場合は小沢氏が「代表」となっているわけです。
株式会社の場合が社長が代表権を持つと限らないように、政党の場合も党首が代表権を持つとは限りません。社長は会社の内部組織のトップではありますが、対外的には代表者が最高責任者となります。同じように、党首は内部組織のトップであっても、対外的には「代表」が責任を取ります。
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