[483]日米地位協定
沖縄で米兵絡みの事件が起きるたびに問題となる「日米地位協定」。
これって一体、ナニ?
「日米地位協定」とは1960年に締結された日米安保条約の第6条にもとづく全28条の協定で、米国の駐留軍の地位に関する協定です。
安保条約は日本の安全を米国が保障する条約。日本を守る以上はその軍隊の地位を保証しなければならない、という言ってみれば交換条件的な協定です。
具体的には、在日米軍への基地の提供、基地の維持と円滑な運営、軍人・軍属などの特権・特典などを定めた協定です。
米兵が日本で事件を起こした時にいつも問題となるのが、被疑者を取り調べることができないという点です。米兵が犯罪を犯したとき、被疑者の身柄を拘束するのは米国なのです。日本は起訴をするまで何も手を出すことができない。しかし、起訴するには取調べが必要なことは言うまでも無いことです。
これまでは、協定の運用面で交渉をし、被疑者の身柄の提供を要望してきましたが、これに応えるかどうかは米軍の気分次第なのです。こういう不都合な協定は是非改善を求めなければなりません。
しかし、協定自体を改善するには安保条約まで含んで交渉しなければなりません。協定は改善しろ、でも日本の安全は守ってくれじゃ、話し合いになりませんよね。沖縄を巡る日米関係の根は深いのです。
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