道路の自動料金受払いシステムの一環として推進されているETC。こういったインフラは利用者が多くならないと社会的なメリットが無い訳で、サービス提供側としては、利用者になんとか車載機を取り付けてもらって利用していただく必要があるわけです。
利用者側としては、車載機を負担するわけですから、メリットがその負担分を上回る必要があります。ETC推進側でも、様々な割引制度を開始して盛んにアピールしています。そして現在使える割引制度は以下の通り。内容はなかなかなの太っ腹で、全部使いこなせばあっという間に車載機分くらいは取り戻せるものとなっています。

  • ETC深夜割引(H16年11月1日開始)
  • ETC通勤割引(H17年1月11日開始)
  • ETC早朝夜間割引(H17年1月11日開始)
  • 大口・多頻度割引(H17年4月1日開始)

これらと併用して使えるサービスが「ETC前払割引」と新しく始まった「ETCマイレージサービス(4/1より受付開始)」です。
「ETC前払割引」とは、ハイウェイカードが偽造されることが多くなったためそれに代わる制度で、前払い金額に応じて無料通行可能額がサービスされます。申込単位はハイウェイカードより少なく1万円と5万円の二種類のみ。1万円前払いすると500円、5万円前払いでは8千円分付与されます。
更に4月からはETC戦略の最終兵器ともいえる「ETCマイレージサービス」が新たに加わりました。
これは、いわゆる前払い制度ではなく、使った分に対してポイントが付与され、そのポイントを使用することで無料通行できるという代物です。つまり後付ポイント制度です。
ポイントの付与は高速道路の利用50円につき1ポイント、一般有料道路は利用100円につき1ポイントとなっていて、走行月末締めで翌月20日に付与されます。
交換単位は100ポイント⇒200円分、200ポイント⇒500円分、600ポイント⇒2,500円分、1000ポイント⇒8,000円分と、前払い制度より細かい設定になっています。ポイント交換はインターネットもしくは電話で行なうことができ、もちろん保留もできます。大きく貯めて豪快に使う、ということも可能です。
ここで気をつけなければならないのは「ETC前払割引」と「ETCマイレージサービス」は同時併用できないということ。「じゃあどちらが得なの?」ということになりますが、それは<次回>にて説明いたします。
2006.07.16(加筆修正)
ETC前払いはマイレージ割引に統合されました。
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