最近取材であちこち見知らぬ場所を運転することが多くなってきて、こんな時カーナビがあればいいなあ、と思うことしばしば。
新型車を見ても高級車のみならず、大衆車にもほとんどカーナビが純正品が用意され、約10万円~20万円のオプションで選ぶことができます。そろそろ製品も成熟してきた頃だし、ここ一発カーナビを買おうと思ってらっしゃる方も多いと思います。
ですが、ちょっと待ってください。仮に20万円すれば、車両価格100万円のクルマにしてみれば、5分の1にもなる金額です。本当に必要なのかをよく考えましょう。見栄やファッションで買うにはちょっと高い買い物です。
まず、カーナビは見知らぬ場所を運転する時に必要なもの。通勤や日曜日に買い物に行く程度の使い方をしている人には必要の無いものです。
春のゴールデンウィーク、夏の海水浴、秋の行楽。カーナビがあれば便利でしょう。しかし、これだけのことで20万円はやはり大き過ぎる出費。コンビニで新しい地図を買っても2000円くらいで済みます。20万円は行楽の予算に足したほうが有意義ではないでしょうか?
テレビを見たい。カーナビはテレビも見られます。しかし、運転中は見られませんよね。ということでこれもボツ。
本当に必要な人は、普段から見知らぬ場所を運転しなければならない人に限ります。タクシーの運転手さんや、フリーのトラックドライバー、引越しなどで活躍する運送屋さんは必須でしょう。こういう人以外は高いカーナビを買っても宝の持ち腐れになることは分かりきっています。20万円の予算は他に使うことを考えましょう。
それでも欲しい時。
本当に必要かどうかを吟味し、それでもほしいとなったら決して安いものではないのでよく選ばなければななりません。20万円もだしてハズレでは悲しすぎます。
新車を買おうと思っている人。同時に純正のカーナビをセールスマンに勧められることでしょう。最近ではカーナビ仕様とかいってカーナビを特別価格で装着しているモデルもあります。
新車時に純正品をつけるメリットは、手間がかからない、デザインがすっきりしている、万一の修理もディーラーでやってくれるなど、面倒がありません。しかしデメリットもあります。新車を購入する時には自動車取得税がかかりますが、オプションで装着するとカーナビの価額にまで取得税がかかります。これを避けたい人は、純正品を後付けすることで解決します。ただし新車値引きの材料にはなりません。
カーナビは純正品以外にも多数販売されています。機能で選ぶなら市販品が面白いです。価格も安くしかも性能も上、という点が市販品のウリとなっています。当然取り付けはショップに頼むことになりますが、位置情報を提供するだけのことはあって取り付けは結構シビアです。信頼できるショップに頼みましょう。
仕様としてDVD-ROMかCD-ROMか悩むことでしょう。新製品はほとんどDVD-ROMに対応していますが、DVDというだけで5万円は高いのが現状。しかし、DVDは情報量がCDの13倍もあるのでそれが性能に現れるといえます。普段より高性能を必要とする人はむしろ5万円多く出してもかえって安いものにつくかもしれません。
カーナビは技術の進歩が早く、半年もすれば旧型品になってしまいます。しかし、旧型になったからといってそうそう買い換えられるものでもありません。ハードは古くても使用に耐えるものになるにはやはりデータバージョンアップを頻繁にやっているかどうかにかかってきます。
とすれば、ソフトウェアに力を入れているメーカー製を選ぶのが賢いやり方。折角買うのですから長く使いたい、となれば、やっぱりパイオニア、パナソニック、ソニーというところに落ち着くのではないでしょうか?