[051]アジアのギフト

 先週のギフトショーの記事で読者の方からどんな国からどんな商品が出展されたのかというご質問をいただきました。このギフトショーというのは春と秋に開催される日本最大規模の国際見本市ですが、一般の方には公開されません。そういうご質問もあっては不思議ではなく、今週はアジアのギフトというテーマで書かせていただこうと思います。
 まず、ギフトとというカテゴリーは商品群としてはとてつもなく広いものです。自動車であろうが、洋服であろうが、消しゴムひとつであろうが、ギフトになりうるわけです。いわゆる企業が使う販促品のようなギフトはプレミアムインセンティブ・ショーという別の見本市があり、ギフトショーでは一般的な贈答品、生活雑貨が主体となります。
 私が受け持った国際機関はアセアン諸国関連です。今年は「日本アセアン交流年」ですので、ブルネイ、カンボジア、インドネシア、ラオス、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナムが勢ぞろいしました。これはめったにないことです。今年は日本産業デザイン振興会によるグッド・デザイン賞のアセアンコレクションの選定も春ごろから行われ、アジアン・テイスト、安価というだけでなく、デザイン、品質ともに優れた商品というイメージづくりを始めています。

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[050]国際見本市の舞台裏

 昨年の10月 4日号「日本最大の見本市」で東京インターナショナルギフトショーを取り上げましたが、1年後の今年は出展者側です。私が現地で選定してきた業者が国際機関のブースに出展するため、商談の成果があがるようアドバイスを行うのが仕事です。
 昨年はこの国際機関の違うイベントを担当したのですが、開幕前に気になるのは自分が現地で指示したとおりの商品が届いているかどうかです。これは海外の出展者側のやる気の問題で、今年の最悪パターンは売れると言ったものを持って来ず、売れないものばかり持って来た企業。ベストはアドバイスしたとおり全部作り変えて持って来て、パンフレットや名刺まで日本向けにパステルカラーの美しいものを用意してきたところです。
 開幕直前に起こった不安はある国で 4社出展するうちの 2社がVISAが取れず来れないかも知れないという情報でした。開発途上国で日本へ行くVISAを取るというのは大変むずかしいことです。この国では書類の不備など本人のミスとは限らずいくらでもありそうですし、3ケ月分の預金通帳のコピーを提示しなければなりません。要は収入がなければ不法就労のおそれがあるし、多すぎればマネーロンダリングなどの嫌疑をかけられ、といった按配です。一時は商品の展示だけで終わってしまうのかと心配しましたが、開幕には全員そろいほっとしました。

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