[110]報道の自由

 「国境なき記者団」から報道の自由度に関するランキングが発表されました。報道の自由イコール言論の自由ですから結果について興味しんしんです。この調査は167ケ国について52の質問に対し130人のジャーナリスト、研究員、法曹関係者、人権運動家が回答を寄せたものです。
 コメントとして出されているのが、「東アジアと中東の国は最低」というものです。北朝鮮が最下位 167位、ミャンマー 165位、中国 162位、ベトナム 161位、ラオス 153位、サウジアラビア 159位、イラン 158位、シリア 155位、イラク 148位という按配で、これらの国々では民間のメディアが存在せず、政権に都合の良い報道しか出て来ないということになります。中国では27人のジャーナリストが投獄されており、イラクにおいては昨年 3月の開戦以来44人のジャーナリストが死亡しています。
 では、日本はどのくらいのランキングにいるかと言うと42位で、なぜかチリ、ナムビア、ウルグアイと同位です。 1位はデンマーク、フィンランド、アイスランド、アイルランド、オランダ、ノルウェイ、スロベニア、スイスの 9ケ国です。国民性のイメージからも非常に論理的で合理的、かつフェアで高い水準のモラルを備えていそうな感じです。

“[110]報道の自由” の続きを読む

[107]日中韓のキャラクタービジネス

 15年ほど前、キャラクター商品のビジネスに携わったことがあり、それ以来遅咲きのキャラクター大好き人間となっています。先月末に「ライセンシング ASIA」というキャラクターのライセンシング・ビジネスのための見本市が東京ビッグサイトで開催されました。昨年も行きましたが、商品を売買するのが目的ではないので静かな会場です。
 当日、韓国と中国に関するセミナーふたつに出てみました。まず韓国については映画、テレビドラマ、音楽など日本人の感性をとらえる部分が上手なので、キャラクター業界にも韓流ブームが来るのではないかと思ったからです。会場で韓国のキャラクター雑誌をもらいましたが、もはや日本のキャラクターたちと何ら遜色はありません。インターネットの普及が一気に進んだ国だけあってインターネット出身のキャラクターが強いのが日本と違う特徴です。もうひとつの特徴はローティーンまではテレビが中心、それ以降はモバイル、オンラインゲーム、出版という露出媒体別のターゲットがしっかり出来上がっているところです。

“[107]日中韓のキャラクタービジネス” の続きを読む