[048]サインの効果

 先々週、マレーシアに関するセミナーに出かけた話を書きましたが、半月ほどたってマレーシア通産省のロゴの入った封筒が郵送されて来ました。封を切ると中身はセミナーの出席のお礼状で最後にラフィダ・アジズ大臣のサインがありました。何という完璧さ。出席者全員にこのレターを出したとすれば彼女は 600通以上にサインしたことになります。そしてサインは判読できないこともあり、サインの下に氏名や肩書きが打ち込まれていることが多いのですが、氏名のみで通産大臣の肩書きは入れてありませんでした。「もう1回会ったのだからわかるわよね。」と言わんばかりのレター、彼女が講演で言ったごとくマレーシア人のフレンドリーさがうかがわれました。
 最近の日本ではセミナーの出席者に対するフォローアップどころか、展示会で商談までしたのになしのつぶての企業すらあります。忘れた頃にお礼状をもらっても儀礼的な印刷物だけではインパクトがありません。書状はトップの名前で書かれていたりしますが、担当の人が機械的に出しており、当のご本人は出状されている事すら知らないケースもあることでしょう。ここが印刷と肉筆のサインの重みの違いです。本人だけしか書けないたった 1行の違い。日本には印鑑がありますが、本人が押したという証拠はありません。オフィスでは代わりの人が押すこともありますし、上司のシャチハタを部下が常時預かっていることすらあります。

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