サンティエールが開催されるシェールヴィラー村にも幾つかシャンブル・ドット(B&B)はあるけれど中々予約が取れません。だから私はこの村のすぐ隣にあるセレスタ町のホテル、それもロジ・ド・フランス加盟ホテルに泊まりました。このロジ・ド・フランスなるものはホテル内に美味しい郷土料理を出してくれるレストランがある協会です。味のレベルは煙突マークが示してくれます。最高店は煙突3本。1本でもかなり美味しいですよ。
私が泊まったホテル、ヴァイランは煙突1本。ホテルとしては3つ星。駅からも近いし田舎だから部屋が安くて広くて設備が良くてとありがたい。ここはデミ・ペンション(朝食、夕食付き宿泊)もあるので外に出て食事する元気がない人にはおあつらえ向き。レストランも宿泊客が中心だから地元の酔っ払いやスノッブもいなく、外国人女性の一人旅でも安心でした。
アルザスと言えばシュークルート(酢付けのキャベツの白ワイン煮)だけどやはりここではリースリングワインで作ったソースの魚料理を食べるべし。だってリースリングの本拠地、シェールヴィラー村はすぐ隣だし、シュークルートなら駅構内のビストロでも食べれる。地元産のワインのハーフボトルも充実してますよ。
私の長いワインとの付き合いの中ではじめて知ったのがピノ・ブラン種。ピノ・ノワールとかソーヴィニヨン・ブランなら知っているけれど、ピノ・ブランとは初めて。ディジョンにいるワインエキスパートの日本人に聞いたらあまり生産量もない、それほど特徴のあるものでもないと言う事から日本ではあまり見かけないらしい。フランスでも今回ワインリストで見つけるまで全く知らなかった。味の方は感動的とまでは行きませんがほのかな甘味が心地よし。
セレスタの町は特に主立った観光名所はありません。でもパン博物館は必見。さすがアルザス、ドイツが近いからパンの文化とパンの芸術性が根付いてる。町中は例外なくリカちゃんハウスのようで、その中心地にあるこの博物館にはパンの色々が紹介され、パン飾りもすごいけど、パンで作ったシャンボール城には度肝を抜かれました。これを見るだけに来るだけの価値はあるかも。館内ではもちろん焼き立てのパンが食べれる様にカフェもあります。
そうそう食べ過ぎたらホテルに戻りエクササイズをどうぞ。このホテルにはジャグジーもあるしフィットネス設備もありますよ。
ホテルヴァリアント:http://www.hotel-vaillant.com
パン博物館Fax:03 88 58 45 95
夢路とみこ