フランスは広い。とてつもなく広いと旅行をする度にそう思う。そしてこの国を旅するのにその移動手段として私は列車を利用します。私の年間列車移動の距離を考えたらSNCF（国鉄）は私を是非広報担当にすべきだ。叉はマイレージ制度がありその点数で航空券に引き換えてくれたら帰国を年一回以上に出来るかもしれない。一人で旅行する程度の仏語会話なら出来るけど、列車の通っていない田舎を旅するために不可欠な運転免許の無い私にとって有難いのは現地発ツアー。
パリには幾つかの日系旅行会社があり面白いツアーを組んでいます。一見高そう、でも内容がしっかり組まれていて、時間配分が有効なので助かる。長い休みを取って一人旅の余裕があるならば現地で１日１,２本しかないローカルバスを乗り継いでの旅も良いかもしれない。でも、田舎の名所は駅やバス停からうんと遠いか、坂がきつい、風光明媚のホテルやシャンブル・ドット（民宿）は車がないと行き無いような場所にあるのがお決まり。そして安くて美味しい郷土料理やワインを出す店もやはり車で向かわなければならない所。ミッシュラン３つ星レストランが田舎の人里離れた場所にあるのは車を飛ばしても行く価値ありだから。でも車なしの一人旅だったらそれはとても難しい。
日系旅行会社による現地発ツアーだから参加する人もさまざま。日本から来た人、在仏、在欧もいる。一緒に観光したり食事しながらそれぞれの住む町について話が弾む。在英のご夫妻からロンドンの魅力が聞けた。私は一人参加だったけれど同じように一人参加の同年代の女性と一緒にツインのお部屋を使うことになりパリ在住の彼女に私の知らないパリを教えてもらう。私はブルゴーニュのグルメと観光地について語る。もちろん私の本職で大好きな運河クルーズの話もする。バスも良いけど船も良いわよという具合に。
でもやはりこのツアーの最大の魅力は現地に根付いた日本人によるガイド添乗。時間契約のガイドの場合、時間限定のお付き合いのせいか時間内に喋り切るのに集中し過ぎたりして、こちらが後で思い出した質問をしたくてもガイドさんが帰った後。すぐ身近に現地事情に詳しく接客馴れしている人がいるというのは旅をしていてとっても安心。一人で参加している人でも上手くまとめてくれるので違和感を抱くことなく楽しく旅行できる。やっぱり現地発ツアーを利用するに大いなる価値あり。
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夢路とみこ