旅行中の食事で困るのは日曜日と月曜日。カトリックが色濃いこの国の日曜日は家族デー。家族揃ってご飯というのが多いのでレストラン従業者も休みを取るのが多く、また休んでも結局家族サービスで休みが休みでないから月曜日もお休みというのは少なくありません。忘れてはいけない、ここはおフランス。コンビニ、24時間営業の飲食店と消費者天国の日本とは大違い、勝手が違う。
味にこだわりを持つ旅行者は屋内市場、Hallesへ行くべし。そこは日も月もやっている。ここにはお惣菜屋、ロースト肉屋、チーズ屋、パン屋、ワイン屋があります。ブルターニュらしいと私が感動すらしたのはクレープ屋を見た時。チーズ屋で買ったTomme de Nevet aux argues(わかめ入りのトムチーズ)には「そこまでするか」と苦笑さえも。わかめのジャムもこの地方の特産品。リンゴだけの専門店があるのもこの地方らしい、そこで買ったリンゴのお酒、シードルは絶品。葡萄がなくても林檎あるさ。
場内乾物屋、Monde Saveursにはこの地方特産品の横綱、ゲランドの塩、それもワカメ入りとスパイス入りが計り売りで買えたので塩に拘る私は早速購入。この地方在住日本人、小林コリンさんが書いたゲランドの塩の本に感動し、パリでこの塩を見つけて以来、南仏カマルグの塩同様に私のお気に入りの塩。
この地方の特産品、ゲランドの塩、キブロンのサーディーン缶、特にバター漬けのものがこの地方らしくまた美味しい。お菓子はガトーブレトンや塩キャラメル。クレープ屋で食べるCaramelle aux burre saleeはそのキャラメルがクリーム状になっている。これは瓶詰めでも売っています。トーストに乗せても美味しい。でも忘れてならないのはクイニーアマン(KouingAmann)というキャラメルがかかったパイ。昔日本でも一時期だけ流行りその時からこのお菓子を本場でと思っていました。やはり本場モンは旨い。
ブルターニュ産のワインというのはありません。シードルをどうぞ。これはリンゴのお酒、と言ってもアルコール度は5、6%とビール並の軽さ。日本のサイダーはこのシードルを訛ったものらしいけど本物はもっとドライ。お椀で飲むこの黄金色の飲み物はカフェでも飲めます。
日、月も営業しているクレープ屋
Creperie Du Quartier 16 Rue du Salle 電話02.98.64.29.30
日、月も営業しているクイニーアマンが美味しいパン屋、軽食も出来ます。
Au Bon Vieux Temps Place Medardのそば
ブルターニュ土産ならここ
La Trinitaine http://www.latrinitaine.com
La Biscutiterie de Quimper-Styvell 8, rue du Chanoine Moreau
近くにはHBアンリオ工房と陶器博物館があるので陶器ファンはこちらにもどうぞ。
HBアンリオ工房 http://www.hb-henriot.com
小林コリンさんの本「ゲランドの塩」ISBN333-333-333 ブルターニュ旅行前のお勧め本
ゲランドの塩物語未来の生態系のために
夢路とみこ
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