[141]銘醸街道カーブ巡り(1)

秋から来年の春にかけて船のシーズンが終わると私の仕事も少しは余裕が出てきて週末も自分の為の時間が出来ます。冬の楽しみはワイン祭り、友人達とテーブルを囲んでワインを思う存分楽しむこと。この時とばかり張り切ってワインの買出しに出かける。造り手もこの時期は忙しくないから喜んで迎えてくれる。
ディジョンからバスでも行けるFIXIN(フィッサン)村はジュヴレイ・シャンベルタンの手前の村。ここには日曜日でも見学試飲が可能なワイナリーがあり格好の週末カーブ巡りとなります。私の愛用しているワインのミッシュラン本みたいなアシェットのワインガイドにも紹介されているジョリエ・ペール・エ・フィスのカーブは圧巻です。この村のプルミエ・クリュの畑でも、このワイナリーが独占で作っているクロ・ド・ラ・ペリエールは最高と記述されているけど、この記述は嘘でなかった。私はソムリエでないし、ワイン専門家でもないから味については人それぞれの好みもあるだろうからここで薀蓄を言いませんが、わざわざブルゴーニュまでワインを飲みに来たならここへ寄ってよ!と一言言いたい。


このワイナリーは1142年に作られ1622年まではシトー派の所有。1853年にこのジョリエ家の物になり現在のオーナーで6代目。外観はいかにも修道院所有のワイナリーという感じがして歴史的建造物。特に外に付け足された塔のようなものはオーナーの曾おじいさんがその昔ディジョンにあった貴族の館から持って来て増設したらしい。カーブの中には1959年まで使用していた12世紀の圧搾機もありここは博物館?ここでは買うワインは16から19ユーロまでとモノポール(独占畑)の価格とは思えない位のお値打ち感。
ここのワインは素晴らしいので是非昼食前に試飲してもらいたい。ランチはすぐ傍にあるシェ・ジャネットが良い。シャンブル・ドット(民宿)もやっているこのレストランは17ユーロでコースメニューが食べれてコック・オウ・ヴァンはいける。チーズワゴンの見事さには胃袋も一回り大きくなる。もちろんワインもこのワイナリーを始めとしてフィッサン村のも充実しています。もし、時間がなくてフィッサンまで行けないのであっても、がっかりしないで。ディジョンにあるル・シャブロという人気のワインレストランならこのジョリエのワインはあります。もちろんこの店でワインも買えますので時間のない方はここで。
Hachette Wine Guide (英語翻訳版) ISBN1-84202-067-6
原本は仏語で毎年更新版が出版されます。
Joliet Pere & Filsのサイト
http://perso.wanadoo.fr/joliet/index.htm
Chez Jeannette 7, rue Noisot 21220 Fixin Village :03.80.5130.70
Le Chabrot 36 rue Monge 21000 Dijon :03.80.30.69.61 日、月 休
夢路とみこ