[186]南ブルゴーニュの休日(3)

マコンへ行くにはパリからだと2つの方法があり。パリリヨン駅からリヨン方面へ行くTGVに乗りMacon Loche TGV駅で降りるか、ディジョンまでTGVで来てリヨン方面へ行く在来線でMacon Villeで降りる。主だった観光地はMacon Villeだから乗換えが面倒でもディジョン経由をお勧めします。前者と後者の駅はシャトルバス循環バスもないためタクシー利用となるからです。前者の駅は少し郊外にあり一見空港風です。
ディジョンからマコンまでは約1時間片道16.90ユーロの旅、日帰りも可能の距離。でも合えて民宿に宿泊。今回私が宿にしたお宅はマダムとお嬢さん二人と眠たそうな猫1匹の御宅。駅からタクシーでも10分程度、循環バスでも行ける閑静な住宅街。でも、これが一般の住宅?と言いたくなる位に広々とした敷地に驚き。シャワーもトイレもご家族と共同使用でホテルのような完全なプライバシーはないけれど、親戚の家にお邪魔する和やかさがある。


部屋で荷物を解いてサロンへ向かうと家族や他の宿泊客に紹介され「歓迎の食前酒」を飲む。ここでディジョンならカシスに白ワインなんだろうけど、マコンはボージョレやリヨンに近いからドリンクもそちら風でミュールに赤ワイン(或いはカシスに赤ワイン)でした。今夜は異郷の地に泊まるんだと実感。
同じ日に宿泊していたのはここを出張時の常宿にしているというアルプス在住のチュニジア系キャリアウーマン。もう一人はブルージュからやはり出張で来た既婚のベルギー男性。出張や既婚男性の一人旅でも宿泊先は一般家庭営業の民宿、日本では想像もつかないこと。彼女は常連だから「まるで親戚の家に来るみたいよ」、男性は「お昼はサンドイッチだからここの夕飯が有り難い」とそれぞれに利点が。下のお嬢さんはまだ中学生でアジア人が珍しいらしく好奇心剥き出しに、溢れるばかりの明るい笑顔で私達を迎えてくれた。
チュニジアもベルギーも一応にフランス語圏だけどこことはちょっと発音も単語も違うから、仏語習得中の私達には大変興味深くもあり向学心をそそる。マダムの手料理の美味しさも手伝ってこの日の夕食の会話は日本やディジョンやベルギーなどいろいろな方向へ流れあっという間に夜も更けて行った。
マダム マルティーヌのシャンブル・ドット
http://perso.wanadoo.fr/lanoyeraie/index.htm
夢路とみこ
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