[187]南ブルゴーニュの休日(4)

マコンに宿泊した翌日も朝から古城巡りの予定だったけどバスに乗り遅れ予定を変更。古城は午後にして、午前は郊外の村にあるワイン博物館訪問を試みたものの、数ヶ月前から改修工事のため閉鎖と知り、またまた目的地変更、予定外のシャルネイ・レ・マコン村へ行ったら大当たり、この上ない休日を楽しめた。
マコン・ヴィル駅発Ligne7のバスで行っても6分の場所だからバス乗り遅れたらタクシーでどうぞ。この村、はっきり言ってただの村です。あるのは一面の葡萄畑と廃墟になっている古城、その閑静さが少し怖いような気もするロマネスク教会と昔の公共洗濯場が幾つかあり、どれもが花で飾られてとても綺麗。
バス停の前にある観光局は駅舎跡でとっても絵になる。親切な局員のお勧めはレンタバイクでの村巡り。1時間5ユーロ、半日借りても10ユーロ。自転車もマウンテンバイク(VTT)に普通自転車(VTC)から幼児を乗せるための乳母車付きチャリもあり、観光局の前はVoie Verteと呼ばれる車立ち入り禁止道路。


この村から6キロ南に行けばSolutreの岩山とそこで造られるワインがおいしい葡萄畑のところに出れる。もちろん村の中には共同醸造所のワインカーブを始め個人カーブもあるのでチャリでカーブ巡りも出来る。それにこの村には夕食付きのシャンブル・ドットも数件あるから、ここではワインと田舎暮らしヴァカンスが楽しめる。
私は一回りも下の元気印のスポーツギャルに従って午前は2時間ほど徒歩で村の散策。地図を片手に葡萄畑の中を黙々と歩く。住宅街に入ったら仰天、ここはコート・ダジュールか南カリフォルニアかとでも言いたくなるようなビーチリゾート風の家屋が並ぶ。その一方では戦前に建てたんですか、と聞きたくなるような古いものや廃墟間近の住宅も発見。
お昼をバス停側のおやじカフェで想像以上のもてなしに感動して午後はチャリに挑んだ。同行者のスポーツギャルは元気印の上に根性印も付いているから楽しいはずのチャリ散策は、体育大学の訓練のように坂あり長距離と、僅か3時間程度のそれは筋トレの場となった。訓練後のプィィ・フュイッセの美味しさが今でも喉越しに残る。フランスに来て5年、初めて公共洗濯所で実際に洗濯をするオバちゃんと出会う、貴重な1日でした。
Charnay les Maconの観光局
http://www.charnay.com/Tourisme.htm
夢路とみこ
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