[197]北ブルゴーの休日(2)

北ブルゴーニュのノワイエ−ル・シュル・スランは『フランスで最も美しい村のひとつ』協会が指定する村の一つ。この村は交通の便が悪く、一番最寄り駅となるオーセールからでもタクシー利用だと30キロ以上ある。しかし観光局サイトを見ると、パリ−ノワイエール間にバスがあるではないか。早速と問い合わせて見たら13区メトロ:Place d’Italieにあるカフェフランスの前から毎日バスが出ているとの事。
この村は確かに「美しい村」であって「観光地として見応え豊富」という村ではありません。村の入り口に、もう使われなくなって久しいだろう公共洗濯場が昔の賑やかさを思わせる。村はかつて城壁内にあったらしく入り口と出口に物々しい門がある。城壁内はきっとフリューゲルの絵画のごとく村人がてんやわんやの賑やか生活をしていた様子がくっきりと浮かぶ、そんな感じがした。村を一周しても多分、数時間で終わってしまうだろう、それにこれと言った名所らしきものはなく、廃墟となった城跡沿いに城壁を歩くのがこの村の観光。
しかし、そんな村だからこそその歴史の中にたまらない魅力があるのかもしれない。観光局主催のガイドツアーに参加してみよう。仏語が分からないとちょっと苦しいけど、一緒に歩いて村の散策をするだけでも楽しい。ガイドが案内する村の珍しい建物、昔ながらの家屋、解説が分からなくても立ち止まる場所にいるだけで何かこの村の歴史が分かって来たような気がする。この村の楽しみ方は線を引くように綴れ歩きをしながら散策する事にあると思う。そして夜この村をガス灯の柔らかさに近い電灯でライトアップしているが、そのはかなげな灯りに物悲しい味を覚えた。
でも、食いしん坊の私にとってこの村の最大の魅力は、レストランAuberge du Sereinで食べたPotage a lachataigne (栗のポタージュ) 焼き栗でおなじみの栗がポタージュになった。あまりの美味しさにパンで皿を綺麗に平らげた上、おかわりまで注文してしまった。
ノワイエ−ル・シュル・スラン観光局
『フランスで最も美しい村のひとつ』協会サイト
お勧めの本 フランスの「美しい村」を訪ねて 辻 啓一著 ISBN4-04-704-178-5  
フランスの「美しい村」を訪ねて
夢路とみこ
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