前回この料理を紹介してから知り合いの日本人友人達がこぞってステーキタルタルにはまりだした。今、職場と呼べる場所が幾つかあってそのうちの一つがシャンゼリゼなものですから、シャンゼリゼ界隈のお店をちょこちょこ偵察に行っています。コンコルド広場から凱旋門の一直線のこの大通りに並ぶ店はよしにあしきに色々あります。でも、ちょっと横の路地に入ると、これはイケルという店にちょこちょこ出くわすのが、やっぱり美食の国らしい。
ステーキタルタルについて言わせて貰うと、シャンゼリゼでお勧めは現在2軒。一つはヴィトン側の通りをコンコルド広場に向かって下る途中にあるCulture Biere ビール文化?という名前のお洒落なビヤホール兼レストラン。ここはハイネケンが経営しているらしくビールのワンダーランド。地下にシックな大人のビールバー、地上階はビールグッズとカジュアルなビヤホール、2階は車椅子でも十分にアクセスが出来る設備が整っているレストラン。
ここのステーキタルタルはプロヴァンス風やオーヴェルニュ風と変り種があります。興味本位でオーヴェルニュ風を注文。なんとステーキタルタルの中にオーヴェルニュ産のブルーチーズが入っていて美味しいんだけど途中で飽きるコクの深さ。ビールにはぴったり。ビールもミニグラスで三種類楽しめるものが5ユーロ程度である。ビールのシャーベットはこの料理の後のお口直しとしてはものすごく気の効いた一品。
Culture Biereのサイトはこちら
http://www.culturebiere.com/
もう一軒はわき道のMarbeouf通りに入ってすぐのオーヴェルニュ地方はアヴェイロンのサラール牛に力を入れる店、La Maison de l’Aubrac。サラール牛とはバッファローのような角を持ち、気が荒い。お肉の美味しさとその牛乳はライヨールのチーズを作るなど怖い顔に似合わない食材。この店のステーキタルタルはそのサラール牛なのですが、お肉の色がまるでトマト。味はトロ。サラール牛の美味しさはステーキでは知っているけどタルタルは初めて。バスク地方のスパイス、エスペレットが効いていてピリ辛具合が良い。この店はオーヴェルニュ名物のじゃがいも料理、アリゴもありますよ。
La Maison de l’Aubrac のサイトはこちら
http://www.maison-aubrac.com/
夢路とみこ