パリに来てすぐに入った国際異業種交流会、エクスパット・パリに席を置いて2年半、ここでアシスタント・オルガナイザーとしていろいろなイベントを企画して交流を試みました。それは私のネットワークに非常に役立つこととなり、パリにいながら世界中の人たちと知り合え、また、それが単発ではあるけど仕事に繋がることもありました。でも、リットも大きければ、デメリットも同じくらい大きく。
私の企画するイベントは少人数の食事会や私の十八番である観光案内をベースとした地方への小旅行。パリに来る日本の文化イベントへの見学などなど、私だからやれるというものをデカイが空っぽの頭で一生懸命考えてやってきました。そのユニーク性と頻繁さが買われて、私のイベントはすぐに満席になりましたが、その分、参加出来なかった人からの陰口もひどく、バーチャルな世界は怖いと思ったのもこのときばかり。
一番悩まされたのは夜中の電話。エッチ電話ならともかく「ラパン・アジル、ラパン・アジル、明日のイベント参加したいデ~ス」(訳すとこんな感じになりそうな英語であった)みたいな電話が何度も。食事会に行けば行ったでワインを一緒に飲んだ人は割り勘よ、自分の食事は自分で払ってね、と念をおしているにもかかわらず必ず一人か二人、払わない人がいて、帰ろうとするとレジでお店の人に呼び止められ合計額が合わないんですけどといわれ幹事である私が払う羽目に。
一番むかついたのは、アジアハンターの親父やギドギドした兄ちゃんのメンバーに言い寄られ、最初は外交的に丁寧にお誘いをお断りし、うざったくなったらはっきりと「好みじゃない人とデートするほど焦ってないし、時間の無駄ですから」と言ったら私への悪態は私が絶対に参加しない、この会の「飲み会」(100人近く集まる芋のごった煮のような会)でつくし。もう、こんなのやってられるか、と堪忍袋の尾が切れて、でも、ここで築いたネットワークや得た友人たちとの関係を続けたいので、自分の異業種交流会を二つ立ち上げました。