最近すごいフランス人に出会った。その人、フレッドは英語の先生。個人教授を中心にやっている。彼が主催する「イングリッシュ・ブレックファースト・クラブ」に私は参加している。
「イングリッシュ・ブレックファースト」と言っても別にエッグマフィンが出たり、ロイヤルミルクティーを楽しむ会ではありません。午前8時30分からコンコルド広場のサロンかカフェでお茶しながら「英会話」をするというクラブ。
「朝食」の部分はサロンで開催するときはクロワッサンとかパン・オウ・ショコラとか、オレンジジュースまで出る。「イングリッシュ・ブレックファースト」ならず、どっぷり「プティ・デジュネ・ア・ラ・フランセーズ」紛らわしい!!
カフェの時は自分で注文する訳ですが、店にはクロワッサンぐらいかしら。じゃあタイトルを「ブレックファースト・イン・イングリッシュ」にしてよ!と思っているのは私だけではないはず。
話はフレッドに戻り、彼は2年程度しかイギリスに留学経験がないのに英語がかなり綺麗。それは発音もそうですが、単語の選び方、文脈の作り方、やっぱり英語の先生だからか。私はテキサスの4年を含めばアメリカにいたのはトータル5年くらいになるけれど、彼のレベルには及ばない。特にこの時間にテーマに沿って会話をするとなると、老体に鞭打つくらいに厳しいものがある。
この会の面白いところは、英語学習に真剣に取り組むフランス人のみならず、ネイティブのアメリカ人やイギリス人も来ること、そして時々フレッドに文法とか直されてるところ。
このネイティブ達は別に英語の練習ではなく、ただ皆とワイワイしたいらしい。特にパリに着たばかりの英語圏の人たちは、こちらの生活に慣れるまでは英語でやり取りしてくれるフランス人の友人を早く見つけたいのが本音らしい。
面白いことに、パリにちょっと寄っただけの観光客も来たりする。ほんの僅かな時間でもローカルな人に会うのを楽しみにしている。
そんな旅行者の彼らに聞いてみたら、パリ旅行を決めたときにこのクラブの日程表を見て、都合が良かったから参加することにした、どっちみち時差ボケで早朝から起きているから大丈夫とも。面白い!ではそのうち日本からの旅行者もふらりと立ち寄って私と一緒に朝から英語でヒーヒー言うのもありかもしれないわね。
イングリッシュ・ブレックファースト・クラブ
http://esl.meetup.com/335/
夢路とみこ
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本通信局111号で紹介した「可憐な花の名前をもつ英語講師」が英文法の本を出版。これってまるで語学ちゃんぽんでハチャメチャになっている私のための本?みたいなもの。英会話は頻繁にブラッシュアップしているし、英字新聞や雑誌を読んでいるから単語はそれ程衰えていない。
でも、一番ヤバイのは文法。発音が良くても、単語が豊富でも、べらべら喋れても、やっぱり弱さが出るのは「書く」とき。それは「書く」という行為は和文の漢字や四文字熟語と一緒で「語学力」が一番問われるところだから。文法力がなければ魅力的且つ説得力のある文章は書けない。早速購入。助かった。これで私のひどくなりつつの英文書類は修復が可能に。ヘルプが必要?継続は力なりですよ。
私が仕事でアシスタントを探すとき、その能力で一番問うのは「書く力」。マーケティングという仕事柄、「書く」という作業は「交渉」という作業よりも多い。どんな変な商品でもマーケティングさえ上手ければヒット商品になるのは芸能界を見れば一目瞭然???だからこの能力の優れている人を重視する。それ以上に私自信がここを強化しなければならない。
私の周囲にもいるけれど、とにかく喋る勢いで文章を書く人がいる。勢いだけならまだしも、内容もほぼ会話調で同じ長さ。「で、あんた何が言いたいの?」と書類に向かって激怒することもしばしば。多分、私の書く文章も同じ目に合っている時があるんだろう。
和文の文章ならともかくとしても、外国語である英語や仏語でこれやられると怒りは頂点を通り越して目を通すことも嫌煙してしまう。私が出す文書は仕事関係が多く、きちんと目を通してもらい回答をもらうなり、理解してもらわなければ先に進まない、イコール「おまんまの食い上げ」となる。
仏語の商業文書に関しては、ビジネスマンの同居人に見てもらってから送付するようにしています。彼も仕事柄、たくさんのビジネス文書を読み、書いているから私の添削なんてちゃちゃっとやってくれる。しかし、英文に関しては私の方が能力は上なので、彼の文書の添削はしてもその反対はまずない。
やはり辞書と同じでしっかりした文法参考書は手元にあった方が良い。それを最近ひしひしと感じつつあります。
この英文法バイブルの著者についてはこちら
http://www.officebi.com/
夢路とみこ
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