[116]サンデーブランチ(1)

フランスはカトリックの国だから日曜日は安息日で基本的には教会へ行き、その後は家族や親しい人と一緒にお洒落して外食ということがあります。日曜だと選択肢が少なく定食の価格もやや高くなるというのもありますが、せっかくの日曜日だものサンドイッチよりちょっとお洒落なランチを楽しむのも旅行の醍醐味なのでは?
ディジョンにあるノートルダム教会傍にあるカフェレストラン「メゾン・ミリエール」は歴史的建造物に指定されているので格好のお写真スポット。すぐ傍にはこの町のシンボル、シュエット(幸福のふくろう)がありますので左手でふくろうの頭をなでなでして下さい。無事な帰国と幸せを約束してくれます。ふくろうは知恵の神とも言われます。知恵の欲しい人は他の観光客に混じって行列になろうとなでなではお約束。
90年には映画「シラノ・ド・ベルジュラック」がここで撮影されたことがお店のガラス窓に掲示されるポスターが示します。この店は1階がカフェとお洒落な小物のブティークで2階がちょっとカントリーな雰囲気が素敵なレストラン。壁にはディジョンを題材に描いた物が幾つか掲げてあるのにこの町への愛情を感じます。
ランチはア・ラ・カルトもありますが、私が注文した日曜日の定食(Menu)は16ユーロ。平日の定食ならももっと安い。1階の喫茶室は格好のアフタヌーンティーの場所。

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[115]ペシェミニヨン

仏語でぺシェミニヨン(Peche Mignon)という言葉があり、意味は罪なき悪癖、つまり道楽らしい。ホームステイしていた頃、好物の柿の種をマダムと分け合って食べた。ここには塩味のお菓子がなく、あってもポテトチップスや塩ピーなどのお酒のおつまみで塩味のお茶菓子がない。そのせいか、フランス人にはよく受ける、誰にあげても喜ばれるのが柿の種。これを食べるとき嬉しさに目を細めてマダムが発した言葉がこの「ぺシェミニヨン」なるもの。でもどこが罪と繋がるのかと尋ねてみたところ、おやつは太るからあまり食べちゃいけないけど、これは美味しいから悪い(つまり悪行)と分かっていてもついつい食べちゃう事がどうやらこのぺシェミニヨンに繋がるらしい。ふむふむ、そうか、では私のぺシェミニヨン、いや大罪はワインだ。

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