コルシカに並んで独立意欲旺盛なブルターニュ地方の中でも特にその意識が高いのがこのカンペールだそうです。その所為でしょうか、町中になる標識や通りの名前は仏語とブルトン語の2ヶ国語表記。フランスにいながら一種の異国情緒が味わえるのはこれが公用語で私立の語学学校でもこれが学べる位に日常化しているせいかしら。
カンペールの市内地図は観光局にありますが有料の1ユーロ、ホテルなら無料。町中をオデッセイ川が流れたくさんの橋があり景観がとてもロマンチック。この町を知るならば2泊3日を提案。到着した当日はひたすら町中を歩くこと。市内地図で黄色くなっている通りは観光地らしい場所で昔ながらの家屋やお土産店が並んでいて「見るだけ買い物」でも楽しいところ。
ブルターニュは雨と風の都。だからここはフランスのアイルランドと呼ばれる位に緑が美しい。でも雨風を想定しての旅支度が必須。雨の中の散歩も楽しいけれど寒くなったらサン・コランタン大聖堂見学にどうぞ。古くからカトリックが根ざし、宗教建築物の数と豪華さに関すれば総本山のバチカンをも凌ぐ様なフランスの大聖堂一群。教会なんて皆同じと言わずに是非立ち寄ってみて。
[116]サンデーブランチ(1)
フランスはカトリックの国だから日曜日は安息日で基本的には教会へ行き、その後は家族や親しい人と一緒にお洒落して外食ということがあります。日曜だと選択肢が少なく定食の価格もやや高くなるというのもありますが、せっかくの日曜日だものサンドイッチよりちょっとお洒落なランチを楽しむのも旅行の醍醐味なのでは?
ディジョンにあるノートルダム教会傍にあるカフェレストラン「メゾン・ミリエール」は歴史的建造物に指定されているので格好のお写真スポット。すぐ傍にはこの町のシンボル、シュエット(幸福のふくろう)がありますので左手でふくろうの頭をなでなでして下さい。無事な帰国と幸せを約束してくれます。ふくろうは知恵の神とも言われます。知恵の欲しい人は他の観光客に混じって行列になろうとなでなではお約束。
90年には映画「シラノ・ド・ベルジュラック」がここで撮影されたことがお店のガラス窓に掲示されるポスターが示します。この店は1階がカフェとお洒落な小物のブティークで2階がちょっとカントリーな雰囲気が素敵なレストラン。壁にはディジョンを題材に描いた物が幾つか掲げてあるのにこの町への愛情を感じます。
ランチはア・ラ・カルトもありますが、私が注文した日曜日の定食(Menu)は16ユーロ。平日の定食ならももっと安い。1階の喫茶室は格好のアフタヌーンティーの場所。