私が住んでいるアパルトマンは私にとって最高の立地条件が整っています。まず駅まで徒歩10分、勤務先まで徒歩15分、語学学校まで愛用のチャリをかっ飛ばせば20分位というもの。市街のレストラン街やカフェにもそれ程遠くないから少々夜遊びしても歩いて帰れる位に近くて安全。
元メイド部屋だったのを改築したらしく、12畳位のスペースに簡易キッチンと簡易シャワーと簡易洗面所が全て納まっている。機能的だけど、ちと辛い。もう少し家賃を出せば広い二間の所には移れる。経済的にも可能だけど、やっぱりここが好き。私も10代の頃に米軍基地でメイドをしていた時代があり、この部屋にいるとあの頃のファイトと勇気が湧いて来る。
ここが好きな理由は他にもあり。まず、フランス人の割には大家さんが良い人。やれ停電だ、内側からの鍵が開かなくて外に出れない、大事な会議に出席出来ないと電話するとすぐに飛んで来てくれる。それを周辺の日本人の知り合いに言うと「あっぱれ。その大家さん」と言ってくれる。確かにうちの大家はすごい。すごく面倒見が良いので他の日本人の店子の苦労話を聞くと私はラッキーと思う。
[078]ディジョンお茶屋事情
美食、マスタード、パン・デピス、ワインとディジョンを形容する言葉はガイド本の中にいろいろ陳列されますが、最近この町が狙っているのは「サロン・ド・テ(お茶専門店)」でのイメージアップなのかもしれないと思うほどお洒落で本格的なお茶屋さんが増えつつある。
サロン・ド・テで有名なのはフランス東部のメッスらしいけど、ディジョンもメッスに追いつけ追い越せなのかしら?ディジョンは南仏のように夏が長くないからあちらのような広場にカフェの海は似合わない。大公宮殿跡の前のリベラシオン広場には数件のカフェがテラスを作っていてちょっと南仏っぽいけど。
カフェはテラスのものと親父の溜まり場みたいなものと2種類あります。前者はお洒落で後者は人間臭いのが良い。一杯1ユーロ前後のコーヒー一杯で数時間もだべれるというのが日本と違って心地いい。しかしアンコウの口を持つ私にヤクルト一瓶位の量しかないコーヒーでは1時間も持たない。また夏の暑い日には必ずまずペリエで喉を潤してからコーヒーを飲むので料金的にもコーヒー3杯くらい飲んだようなもの。