初めてフランスに来たのは1987年の9月、場所はアルプス地方オート・サヴォア県。私の住んだ寮の5階の部屋からは目の前にサレーヴ山というロッククライミングではちょっと名の知れた山が見えた。アルプスは私のフランス生活の出発点だからここに対する思いは特別。
17年ぶりにアルプス地方へ行った。行ったのはサヴォア県のサン=ソラン・ダルヴズというスキーリゾート。アルプス地方は世界的に有名なスキーリゾートが多いけど、夏場まで観光客を集客できる程に魅力があり設備が整った場所はやはり一部に限定されているような気がする。この村もそう。海抜1600キロ以上の高山で景観は良いのだが、冬季のスキーシーズンに合わせた設備はあるけれど、夏山を楽しませてくれる設備が少ないぞ!スイスなら夏山に合わせてハイキングコースもしっかりしてるしそれなりの観光客集客の努力してるよ。ここも頑張ってよ!!!!
[128]ワインで村興し【2】
ブルゴーニュ南部のワイン産地が元気いいぞ!ボーヌから南にボージョレに向かうまで続くコート・ド・ボーヌやコート・シャロレーズ、マコンは美味しいワインを造るけれどどうしてもボーヌまでの著名ワイナリーに押されていまいち知名度がそれ程ではないという印象を受けます。近年は新世界と呼ばれる南米や東欧、豪州や米国の安価で美味しいワインの影に追いやられている感じさえも。しかし、この地区の造り手が立ち上がった。
最近のフランスはとにかく「トレッキングブーム」らしく森だけでなく葡萄畑の中も歩く団体を良く見かけます。数年前に船の事故で足を悪くした私もジョギングの代わりにトレッキングにはまっています。葡萄をつまみ食いしながら歩きます。ボーヌから南に20キロ程の所にあるノーレイ村では毎年開催している Cep au Verre「葡萄の苗木からグラスまで」という夏祭りの一環に試飲トレッキングを今年から入れだした。定員は80名、第一回目の参加者は76名というから結構なものでした。参加費は僅か10ユーロ。