[094]東西トイレ問題

トイレに行くという行為は階級は老若男女に関係なく平等に起こる現象です。英語でもNature is calling自然が呼んでいる、とかNature Call自然の雄叫びと呼ぶぐらいに突然も要してくるもの、なのにどうしてフランスではこうもトイレを使うのにお金が入るものなのか。
日本人は欧米人と比べてトイレが近い、平均体温が彼らよりも2度低く海藻を良く食べる日本人は冷え性が多いと本で読んだ。だから私はいつもうちの船のクルーやガイドに「日本人はトイレが近いから、船内キャビンのトイレットペーパーは大目に用意して」とか「観光案内するときはトイレの場所も忘れずに教えてあげて」とトイレ問題には人一倍に気を遣っています。
私自身トイレの近さはやはりフランス人同僚よりも早いし数も多いと自他共に認めるくらい。だから外出するときは小銭を充分に確保していることを確かめてから出ます。日本なら外出先で「あっトイレ行きたい」と思ってもフランスのごとく危機感を抱きません。スーパーや駅にあるし、公園なら必ず公衆トイレがある。それも無料で!

しかしこのおフランスではトイレは用を済ますという目的以外に落書きは当然ながら麻薬使用やラブホテル代わりということもあるらしい。また更に綺麗に使用しないという公衆マナーの悪さもあって無料トイレが殆どなく、駅にあるのは有人トイレかコイン式。町中にもコイン式は多し。デパートにもスーパーにも客用トイレというのはなく、買い物途中でもようしたら外のカフェに駆け込んで「トイレ貸して」と泣き付くことに。パリなんてカフェのトイレまでコイン式です。ファーストフードの店なんてカウンターでトイレの鍵を借りるのですが、ハンバーガー大盛況のフランスではカウンターはいつも人でいっぱい。「鍵かして!」と大声挙げたいけど恥ずかしい。自然現象だし、突然やって来る事なのに金を取るのか~、人の弱みに付け込んでいると私はいつも思っています。
だからスーパーへ出かけるとき3つの点に要注意。空腹では行かない。不要な物を買ってしまう。出かける前に水分は取らない、取ったらトイレを済ませてから行く、混み合う時間帯は避ける。レジで長蛇に合ってしまったらトイレが益々行き難くなる。
フランスに来て約3年半。未だに慣れないこのトイレカルチャーショック。ちなみにコイントイレは20セントコインを使うところが多いのでフランス到着したらまず両替商でこの20セントコインの確保をしてから町に出るべし。

夢路とみこ

[081]ディジョン運河公園

既に何度か紹介していますが私が勤務する会社は、ホテルバージ(滞在型観光船)と呼ばれるタイプの船でフランスの河川や運河をクルーズする会社です。本社はディジョンにあるけれどうちの船はフランス各地をクルーズしているから全てがディジョンにある訳ではなく数隻ならあります。
私は海外で仕事をすると水に関係する勤務地が多く、以前はレマン湖が見え、ヴィクトリア港が見えたりと船や港、水が見えるところばかり。何かの縁なんでしょうね。日本を出るまでは山に囲まれた所だったのに。海は好きでないけれど湖や池は大好き。運河が今一番のお気に入りの水辺。
運河が好きな理由には潮流がないこと。いつも静かだし海のようなベトベト感がない。特に会社の傍にある運河はうちの会社のような観光船以外にもたくさんのプレジャーボートや個人所有のハウスボートがあったりして綺麗。私はここをひそかに「ディジョン葉山」「ディジョン江ノ島」と呼んでいる。まぁ葉山や江ノ島とは全く比較にも成らない位に小さな港ですが、一応に港。

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