[026]バラードグルマンド

毎年7月第1日曜日はバラードグルマンドの日。直訳すると「大食い者のぶらぶら歩き」私はこれを「グルメ歩け歩け大会」と呼んでいます。これは銘醸街道沿いにあるラドワ村の造り手たちがこの村のワインを宣伝する目的で開くワイン祭り。6キロの道、黄金の傾斜に広がる葡萄畑の畝を縫う様に歩きながら1キロ毎にある試飲試食ポイントで郷土料理とそれぞれのご自慢のワインを味わいます。
スタート地点はまずこの地方の典型的なグラス、ブールと呼ばれる中ぶりのブランデーグラスに注がれたキールでまずは乾杯、エイエイオーと勝どきを挙げてからフォーク、ナイフ、通常のワイングラス、グラスホールダーそして日除けのためのロゴ入り麦藁帽子をもらい11時から10分ごとに午後2時半まで数十名のグループ単位で出発。
1キロ目には白ワインとオードブルが待っています。テントの中で一列に並び立ち食いです。同じワインも造る人の好みによってこれほど違うのかと驚嘆と感動の連続です。コース途中の森の中ではデキシージャズバンドが参加者を湧かせます。ワイン毎に複数の作り手なのと食事も多いのでお腹の調子を伺わないと途中でダウン。

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[013]郷土料理・キール編

ブルゴーニュ名産の一つにクレーム・ド・カシスがあります。それを用いたカクテルにキールとキール・ロワイヤルがあります。前者は白ワインで後者はシャンパンで割ったものです。
ここから更に分れてキールでもキール・ド・ブルゴーニュとなると白ワインがアリゴテ種に限定されます。キール・クレマンとなるとシャンパンの代わりにスパークリングワインのクレマンが使われます。
キールはディジョン発祥のカクテルですが、今ではフランスのどこでも楽しめる位に一般的です。ですが、キール・ド・ブルゴーニュやキール・クレマンはブルゴーニュでもワインバーなどにならないとそこまで細かくなっていません。これに類似するものでキール・ド・アルザスとなるとアルザス産のリースリングなどで割っている様です。

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