[259]素粒子
今日は物理学の話です。ちょっと難しいかも?
我々の宇宙に存在する全ての物質は、素粒子と呼ばれる物質から出来ています。物質を細かく割っていくと、分子になり、さらに細かくしていくと原子になり、その原子はさらに小さな原子核とそのまわりを飛び回る電子からできています。ここまでは中学校でやりますね。
その電子はレプトンという素粒子の仲間で本当の素粒子なのですが、原子核はさらに細かく割っていくことができて、陽子と中性子になります。では陽子と中性子は素粒子かというと、これらにはまだ分けられる構造があって、実はクォークからできているのです。ちょっと前までは、陽子や中性子も素粒子といわれていましたが、今はもっと細かくできることがわかり、陽子や中性子は素粒子とはいいません。
素粒子とは【内部構造を持っていない粒子】をいい、現在では、電子、ニュートリノ、レプトン、クォークの4種類が確認されています。しかしこれはまだ研究段階でもっと違う種類の素粒子が見つかるかもしれません。
宇宙には粒子(物質)と反粒子(反物質)が存在しており、それらが結合して両方とも消滅し、後にはエネルギーが残ります。逆にエネルギーを一点に集中させるとそこに粒子と反粒子が生成し、物体が出来ます。我々の物質宇宙は、こうして出来たものと推測されていますが、では最初のそのエネルギーはどこからきたのかとなると残念ながら今の科学ではわかりません。しかし、素粒子の研究が進めばいつか解明される日がくるかもしれません。
あと素朴な疑問として、反物質はどこにあるのかというとこれがどこ行っちゃったかわからないのです。その理由としては、粒子と反粒子は両極なんですがどうも組成が微妙に違うらしい。ビッグバンで宇宙が誕生した時は粒子も反粒子も存在していたのですが、いまいずこ。
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