[460]グレープフルーツ
グレープフルーツは18世紀中ごろ、西インド諸島でみかん科のザボンが突然変異を起こしてできた果物です。日本には1930年頃に初めて輸入されましたが、夏みかんより甘く、水分が多くさっぱりしているジューシーな果物なため、人気がうなぎのぼりです。実が房状になるためグレープフルーツという名前がつきました。
当初は高価な果物でしたが、今では一年中スーパーで買うことのできるポピュラーな果物です。値段も安く、果肉の色もピンクやルビーなどが出てきて楽しいですね。
食べ方は、横半分に輪切りにして、スプーンですくって食べるのが一般的なようですが、私はちょっと違う。りんごのように包丁で回りの皮を深めに剥き、それを縦横8等分に切って種を取り、りんごのように楊枝を刺していただきます。こうすると果汁が口の中で広がって美味しいですよ。
最近グレープフルーツには新しい有効成分が発見されました。
1.軽い苦味に含まれるリモニンがガンを防ぐ
2.動脈硬化を防ぐイノシトールが大量に含まれている
3.貧血や胎児の神経形成に有効な葉酸が多量含まれている
これらは現代病といわれる生活習慣病に大いに効果があるので、ぜひともグレープフルーツをたくさん食べていただきたいと思います。
グレープフルーツの選び方ですが、最近流行りの果肉の赤いものを選びましょう。ルビーとかピンクのものです。果肉が赤い方が抗酸化物質が多く含まれているからです。
お酒の弱い人。どうしても飲まなくてはいけないときはグレープフルーツハイにしましょう。グレープフルーツは体内のアルコールを早めに分解してくれるので、ツライお酒も美味しいかもしれません。悪酔いにも効果的です。
注意すべき点が一つだけあります。グレープフルーツと薬を一緒に飲まない事。薬効成分の血中濃度があがり、体が火照り、変調をきたすことがあります。特定の薬に作用しますが、安全のためグレープフルーツで薬を飲むのはやめておきましょう。