[555]ワン切り

2013年5月10日

携帯電話に着信履歴がある。あれ?おかしいな。着信音は鳴らなかったぞ?

こんな現象が多く起きているようです。ご注意ください。これは新手の悪徳商法です。

自分の携帯電話に残っていた着信記録を見て、なんだろう?とその電話にかけ直したところ、ツーショットダイヤルやアダルト番組の案内だった、ということがここのところ突然多く起こっています。いわゆる「ワン切り」被害です。

携帯電話は番号通知なので相手が出なくても自分の電話番号を相手の携帯電話に飛ばすことができます。相手が出なければ料金がかかることも無い非常に便利な機能です。その機能をうまく利用した「ワン切りビジネス」。大体こういうことはNTTドコモが皮切りなるのですが、私の使っているJ-phoneにもかかってきましたのでかなり蔓延しているとみていいでしょう。

インターネット上でも「ワン切りで通知された番号に発信するだけで、10万円程度の請求がある」「取り立ては厳しい」などという内容が、かけてはいけない電話番号のリストと共に電子メールや掲示板への書き込みとして多く見られます。

まず、心配な点はいきなり「数十万円の請求がある」という点ですが、これはあくまで噂であって現実に起こったという事実は今のところ無いようです。つまりデマです。仮にかけなおしたとしても、案内を聞いただけでは支払いは生じるはずもなく、また暴力団員が取り立てにくると言う事実も確認されていません。

支払いが生じるのは、そういうサービスを使ったと言う事実が無ければなりませんが、考えられるQ2ダイヤルサービスには携帯電話からは設定をしないとかからないようになっているのが普通です。またQ2に繋がる操作は自分で確認しなければ繋がりません。このような噂を鵜呑みにしないように気をつけましょう。

むしろ迷惑なのは、このような噂が尾ひれをつけてチェーンメールとなることです。良かれと思うようなことも皆が行なえばインターネットは混雑してパニックになります。信憑性の確認できないメールはむやみに転送しないことです。

また、着信履歴に不審な番号があった場合は、かけ直さず捨ててしまいましょう。大事な用事ならば再度かけてくるはずですから。