[26]8ミリフィルム
いまでこそ録画の媒体はビデオテープ、CD-ROM、DVD、MDなどたくさんありますが、昔は一般人が扱える媒体といえば8ミリフィルムくらいありませんでした。といってもそんなに昔のことではありません。25年位前までは8ミリはまだまだ現役でがんばっていました。扇千景女史がTVコマーシャルで「私にも写せます」と愛想を振り撒いていたのもこの頃です。
8ミリの最終モデルというのは多分シングルエイトでしょう。これは16ミリフィルムの巾を半分にして、コマ送り用の爪を引っ掛けるパーフォレーションというのが片方にしかないので【シングルエイト】といわれます。
私はこのころスキークラブのカメラマン担当をしていましたが、カメラ自体は小さいものの、フィルム交換や現像が面倒かつ高価でなかなか大変だったのを記憶しています。当時はぼちぼちビデオが普及し始めていましたが、大きく重たいビデオより8ミリのほうが手軽でした。しかし、その場で見られるビデオはスキー合宿のようなレッスン場面で抜群の威力を発揮します。8ミリは家に帰って現像しなければ見られませんから。
その後は時代はビデオ全盛となりソニーの8ミリビデオ(ベータ方式)とコンパクトVHS(VHS方式)の決戦となります。結果はご存知のとおりです。
8ミリは持っているけど、映写機がないというご家庭も多いのではないでしょうか?かくいう私も8ミリは持っているけど、映写機はとうの昔に廃棄済み。見たくても見られないという事態に陥っています。
【思いでのフィルムは二度と陽の目を見ることはないのか?】
ご安心ください。フジカラーサービスではあの日の青春の思い出も鮮やかに蘇るデジタル変換サービスを実施しています。今では家で眠ってしまった8ミリフィルムをもう一度見れるようにDVDなどへの変換をしてくれます。
ちなみにお値段ですが、8ミリフィルム→DVDの交換料金「10分まで10,000円」「80分27,500円」とちょっとお高い。でも、デジタルで保存しておけば今度は劣化も無く、あの日の思い出がよみがえるとすれば安いものかも知れません。
2001-08-01