[59]テクニクスDDターンテーブルSP-10

2017年1月3日

テクニクスDDターンテーブルSP-10¥82,000(1971年)

テクニクスsp-10

いきなり世界に誇れるターンテーブルが登場した。ナショナルテクニクスのダイレクトドライブ方式のターンテーブルである。それまでは、ターンテーブルといえばトーレンスかガラードかという論争が2012常だったが、日本のメーカーがいきなりこの論争に終止符を打った。しかもメーカーは1社ではない。ナショナル筆頭にデンオン、ビクター、ヤマハなど国産メーカー軒並みダイレクトドライブ攻勢が始まったのだ。もはや高くて古くて性能の悪い海外製ターンテーブルの出番はなくなった。(と思えた)

この頃のターンテーブルの方式はモーターの駆動をベルトでドライブするベルトドライブ方式とアイドラと呼ばれる「コロ」でドライブする方式に分かれていた。ワウフラッターの関係でベルトドライブが優れていて主流だったが、アイドラとベルトを組み合わせたシステムも海外製品(たしかトーレンス)にはあった。これを真似したのがトリオで私が持っていたPC-350というプレーヤーはベルトアイドラと呼ばれる方式だ。

しかし、モーターの軸をターンテーブルの軸と直結にしてしまうなんて、日本人じゃなけりゃ考えもつかないだろう。

写真はSP-10。このほかアームとカートリッジがついたモデルもあり