関東地方ではまだなんとなく暖かい日が続いていますが、いつ寒波がきても慌てないようクルマの冬対策は万全でいたいものです。電気系統、潤滑油関係大丈夫ですか?雪対策も大丈夫?
《バッテリー》
最近のクルマは電気の容量を食うカーオーディオやカーナビ、そしてエアコンの年中無休化に伴いバッテリーの寿命は2年と考えておいたほうがいいです。そして夏に酷使したバッテリーがお亡くなりになるのは寒い冬の朝と相場が決まっております。本当は夏にも青息吐息なのですが気温が高いために何とかエンジンはかかってしまう。ところが冬はそうはいかない。バッテリーは温度に左右されやすいのです。
寒い冬の朝、セルモーターが弱々しくしか回らずエンジンがかからない時は、バッテリーを外して暖かい部屋で温めてあげると回復します。温めるといっても直接火にかけてはいけません。暖房器具のそばに置いて部屋の気温で温めます。
忙しい朝にそんなヒマが無いという人は、前の晩にバッテリーを外して部屋の中に置いておくとかなり効果的です。バッテリーを外すのが面倒だという人は2Aくらいの弱い充電器でをつないで置くとバッテリーの温度が下がりません。充電中は電解液の温度が上がるからです。
以上はいずれも応急処置ですから、できれば新品のバッテリーにしておくに越したことはありません。
《クーラント》
バッテリーをチェックしたら、今度はクーラント(冷却液)をチェックしましょう。大昔は夏と冬では入れ替えをしましたが、今はオールシーズン同じクーラントで大丈夫です。チェックするのは量と質。リザーブタンクに適量がキープされているか、そしてクーラントの質が劣化していないかをチェックします。
クーラントが以上に減っていたら、ラジエターに穴があいているかもしれません。古い車の場合は冷却水が循環するゴムホースもチェックします。ゴムホースが劣化している場合は思い切って全部取り替えましょう。一部取り替えても必ず次に弱っているところが破けるからです。
《ウインドウウォッシャー液》
ウインドウウォッシャー液も適度の濃度のものを入れておきましょう。ケチって真水を入れておくと凍ってしまって役に立ちません。雪道などでは晴れていても泥ハネが上がりますのでウインドウォッシャー液がないと非常に困ることになります。
どんなに天気予報が発達しても、自然の気まぐれにはかないません。ましてや冬ともなれば、生命にもかかわります。いざというときに、あわてないように、備えあれば憂い無し。