クルマの運転免許には種類があって、多くの皆さんが持ってらっしゃるのは第一種運転免許というもの。そのなかの区分として「大型免許」、「普通免許」、「大型特殊免許」、「大型自動二輪免許」、「普通自動二輪免許」、「小型特殊免許」、「原付免許」があります。
「大型免許」は5トン以上のトラックを運転する時に必要で、大型自動車を使って運送業に従事する場合は必須です。5トン未満のトラックは普通免許で運転できます。
「大型特殊免許」というのは、ショベル・ローダー等の建設作業用の自動車、大型フォークリフト、農耕作業用自動車等の大型特殊自動車を路上で運転する時に必要です。私有地である建設現場や工場内などでは必要ありませんが、それぞれの建機には独自の免許制度がありますので、私有地であってもやたらと操作はできません。
「大型自動二輪免許」「普通自動二輪免許」はバイクを運転する時に必要です。排気量400ccを超えるバイクを運転する時は大型自動二輪免許、400ccまでのバイクは普通自動二輪免許が必要。バイクの免許にはほかに小型限定(125cc以下)というのもあります。50cc以下のバイクは区分上「原動機付自転車」でありバイクとはいいません。原動機付自転車は小型特殊免許以外の免許を所持していればどれでも運転できます。けど、原付の運転は結構怖いです。侮るべからず。
「小型特殊免許」は農道をトコトコ走っているコンバインや耕運機を運転する時に必要です。農家以外の人はほとんど必要ないでしょうし、普通免許があれば事足りるので、わざわざ小型特殊免許をとる人はいないと思います。過去の遺物といえるでしょう。
自動車の免許には、第一種運転免許のほか、第二種運転免許というのがあります。この免許は乗合バス、タクシーなどの旅客自動車を旅客運送のために運転しようとする場合に必要な免許です。他人を乗せてそれを業とするので、第一種運転免許より厳しい免許制度となっています。通称ニ種免には「普通第二種」」、「大型第二種」、「大型特殊第二種」、「けん引第二種」の4種類があります。
「普通免許」には二つの種類があります。「第一種普通免許」と「第一種普通オートマチック限定」。オートマチック限定免許だと、運転できるのは当然ながらオートマチック車に限定されます。よく考えて決めてください。ただ、マニュアル車とくらべ技能講習時間が短いのと、あとオートマ限定の方が若干講習の見極めが甘いという噂があります。
限定を外すには公認自動車教習所で、マニュアル車の技能教習を最低4時間受けて技能試験に合格すれば限定解除できます。学科試験はありません。最初オートマ限定免許を取っておき、あとで「限定」を解除するほうが順調かもしれません。
もう一つの免許に「仮免許」があります。第一種免許を受けようとする者が、練習などのために大型自動車や普通自動車を運転しようとする場合の免許です。教習所での第1関門が仮免許ですね。これをとるとすごく偉くなった気がしたのを憶えています。実際には全然偉くないのですが。