ハイゼットとはダイハツの軽自動車の名前です。ダイハツはスモールカー専門に開発している会社で、今ではトヨタの資本が入り、実質トヨタの軽自動車部門となっています。だからトヨタは軽自動車を作らないんですね。
ちなみにトヨタはトラックも力を入れていません。それは日野自動車があるから。日野自動車は昔はコンテッサという高性能な乗用車を作っていましたが今は大型自動車に専念しています。そして日野自動車は今はトヨタの傘下となってに大型トラックやバスを作っています。
一方ニッサンはそういう傘下を持っていないので、大型車はニッサンディーゼルで賄っていますが、軽自動車部門がない。そこで軽自動車部門を作るとか騒いでいるわけです。社長のゴーンさんは最初否定的でしたが最近は軽自動車部門に傾倒しているようです。しかしニッサンで軽自動車が出ても売れるとは思えないですね。価格もマーチより高くなるでしょうし。
さて、ダイハツの軽トラック・バンで長い歴史を誇るシリーズといえばハイゼット。でもね、これを英語で書くと「HI JET」。つまりハイジェットが正しいんですね。しかし、このネーミングは大昔のことですから当時はハイゼットとした。要するに訛っているわけです。おかしいでしょ?
そのいわれは1957年8月に発売された「ミゼット(MIDGET)」のネーミングが「ゼット」だったので、その後1960年11月に発売されたハイゼット(HIJET)も「ゼット」となったようです。ハイゼットはミゼットを超えるクルマであるという意味もあるようです。しかし、ミゼットにしても本当の読みは「ミジェット」が正しい。やっぱり訛っているんですね。
そういえばお年よりの中には、ジェット機のことをゼット機という人居ますよね?ま、国民的アイドルのようなハイゼットですから、このまま名前を変えずずーっとハイゼットで通してほしいと思います。
ちなみに、ダイハツの名前の由来は「大日本発動機」といいたいところですが、どうも違うらしい。
社名の由来(ダイハツウェブサイトより)
1907年3月、当時の大阪高等工業学校(現・大阪大学工学部)の校長 安永義章博士、同校機械科長 鶴見征四郎らと実業家の岡實康、桑原政、竹内善次郎らによって内燃機関の国産化を目指して「発動機製造(株)」を設立されました。その後、1951年12月に社名を現在の「ダイハツ工業(株)」に改称しました。ダイハツの由来は、大阪の「大」と発動機の「発」をとってダイハツと略称したことにはじまります。