駐車場などから公道に出る場合は、車道を往来するクルマに注意することはもちろんですが、その前に車道の手前を往来する歩行者や自転車に注意しなければなりません。車道を気にするあまり、歩道にはなかなか目が届きにくく、ともすると飛んでくる自転車少年と衝突する恐れもあります。歩道の手前で一時停止は必須ですね。
ところで、車道のクルマが途切れて、さあ出られるぞ、というときに限ってどうして自転車や歩行者が来るのでしょうね?歩行者や自転車は悠々と自分のクルマの前を通りすぎていきます。おかげで車道に出てゆくチャンスは逸してしまい、また車道のクルマが途切れるのを待つしかありません。
ドライバーからすれば、こういう車道に出ようとするクルマの前を横切るのは大変危険と忠告したいものです。なぜなら、ドライバーの注意は「クルマが途切れること」に集中しているからです。歩道を飛んでくる自転車はほとんど見ていません。こういう場面に遭遇したら、歩行者や自転車の皆さんにはクルマ前を横切るのではなく後ろを通って頂きたいと強く思うのであります。
それともう一つ気になることがあります。それは、歩道と車道の境にあるグリーンゾーンです。これは地球温暖化や環境保全には好ましいことなのかもしれませんが、交通安全の見地からは全く好ましくありません。
このグリーンゾーンはきれいに刈り込まれていようがいまいが、その高さはちょうど1mくらい。車道へ出ようとするクルマからは目隠しになるだけです。トラックやワンボックスなど着座姿勢の高い車はまだましで、スポーツタイプのクルマですとほぼ絶望的な視界となります。街路樹もドライバーの視点からすると死角を作るだけです。道路を安全に走行するために政府の緑化事業もこういった視点で行なって欲しいと思うのであります。