[096]花を贈る

欧米人に比べ日本人は花を贈らないといわれます。ですが本当でしょうか?贈る人は結構贈っていると思いますよ。私なんかしょっちゅう女性に花を贈っています。いえ別に下心はありませんですが。しかし女性にとって花を贈られるということは無条件に嬉しいようですね。この心理を利用しない手はありません!?。いえ、かさねて申し上げますが下心はありません。しつこい?

下心があるナシは別として、花を贈るという行為は贈る方の心も豊かにしますし贈られる方も心が開きます。この心理効果は大いに活用すべきです。たかだか3000円の花束が計り知れない効果を生みます。コストパフォーマンスは抜群だと思います。

贈る相手のいない人は・・・自分に花束を贈ってみてはいかがでしょう。そんな面倒な!といわないで。花束ではなく、アレンジメントにすれば生けかえる手間も無くお気に入りの場所に置くだけ。部屋もパッと明るくなりますよ。気分が晴れればその日1日くらいは気持ちよく過ごせるはずです。

最近はホームセンターなどでも新鮮な切花が豊富に安く売られています。しかし、自家用ならともかく贈り物にするには花束・アレンジの技術が確かな店を利用したいもの。私もそんなワケでお気に入りの花屋があります。ってどんなワケだ?

その店は、少ない予算でも豪華に見せてくれるテクニックのある店です。もちろんセンスも抜群。予算が許せばそれなりにグレードの高いアレンジも作ってくれます。つまり客の要望に応じて自由自在。これぞプロですね。

先日、急に花束が必要になりました。しかも午前中に必要。ところが、花屋というのは大体オープンが10時なんですね。イベントは10時から始まるのですがお気に入りのいつもの花屋どころか、どこも営業していない。

探し回った挙句、やっと9時にオープンしている店を見つけました。ここはなんとガソリンスタンドの一角で花屋を営業しているのです。やれやれ、これで大丈夫と思い、花束を注文しました。ところが花束を作る人がなんとガソリンスタンドの親父さん。「だいじょぶなんかいな?」と思いつつ、おぼつかない親父さんの手元を見守る私。

出来上がった花束を見て愕然としました。「なんじゃこりゃ!?」

これでは使えないと、 心では嘆きながらもとりあえずは必要なので代金を払ってイベント会場へ。と、そのとき、ガラガラとシャッターを開けている花屋を発見。シャッターを開けているのはフローリストらしき美人のお姉さん。

急遽クルマを寄せて花束を至急欲しい旨を伝えるとあっさりOK。手早くしかもすばらしくセンスのある花束を作ってくれました。よかった!

大喜びの私ですが、ふと見ると、両手に花束。どう考えても二つも花束は要らない。どうしようかと思いつつ、ふと目の前に赤いクルマが止まっているのを発見。内装のセンスを見る限りどうもオーナーは女性のようだ。そして、できの悪い方の花束(申し訳ない!)をそのクルマのワイパーに挟んでその場を立ち去る私・・。

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大好きな彼氏からのプレゼントと勘違いしたか、ストーカーに付きまとわれているのかと慄然としたかは定かではありませんが、よい子は真似しない方がいいでしょう。花はできれば最愛に人に贈るべきモノですので。