[225]正しい寿司の食べ方

今日は寿司の正しい食べ方です。といっても寿司の正しい食べ方について本職の寿司屋さんに聞いたところ、結局のところ「好きなように食べればよい」とのこと。しかし、美味しいものをより美味しくいただくにはそれなりの法則があるようです。

寿司屋に入ったら迷わずカウンターに座ります。最近ではテーブル席でもお好みに寿司を一貫づつ頼めるようになりましたが、桶に入ったお決まりをテーブルで食べるより、やはり寿司はカウンターでいただきたい。そして板前さんと話をしながらいただく。寿司屋での楽しみの一つです。

カウンターに座ると盛り皿にガリを載せて提供されます。そこでお好みに寿司を注文します。寿司の注文の仕方は、白身、光物、赤身、貝、軍艦など満遍なく注文します。好きだからといってトロばかり食べるのはマナー違反。といってもトロは美味しいですけどね。

カウンターでは寿司は箸を使わずに手で持っていただきます。普通は手づかみで食べ物を食べるというのはお行儀が悪いとされますが、寿司屋のカウンターでは手づかみで食べるのが正しい。

というのは、寿司を持ってそれをひっくり返してネタの方に醤油を付けるには手づかみが一番だからです。シャリ(ご飯)のほうに醤油を付けると醤油を付けすぎたり、シャリがばらばらになって醤油皿にこぼれたりします。醤油皿にご飯粒がばらばらこぼれているのはあまりカッコよくありません。

そして、ネタを醤油につけたら、そのままネタを下にして口に放り込みます。つまり舌でネタを味わうのです。ネタを上にして口に入れますと、舌にシャリが触れます。それより舌に直接ネタが触れるようにしたほうが食べたときの感動があります。

こういった食べ方は箸ではしにくいです。箸でつかんだ寿司はひっくり返すとネタが落ちそうになります。やはり手づかみが一番なのですね。ただし世の中にはシャリにたっぷり醤油を含ませて食べたい人もいるでしょう。シャリ好きな人はそれでも全く問題ありません。

テーブル席では手づかみでもいいのか?箸を使ったほうが良いのか?という問題があります。フォーマルな席では箸を使ったほうがいいでしょうが、親しい仲で寿司を楽しみたいのなら、カウンター席と同じく手づかみで豪快にいただいて下さい。

油が多い赤身や光物を食べた後に白身の寿司をいただく時は、お茶を少し口に含んで口の中の油分を除いてからいただくと、さっぱりとした白身魚の風味が楽しめます。

※すしざんまい訪問記。
2001年のレポートですが、最近再度行ってきました。パワー落ちてません。店、増えてました。相変わらず、安くてウマイです。